町田浩樹 写真:Getty Images

 AFCアジアカップの日本代表DF町田浩樹は、ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)の主力選手として活躍。先日までトッテナム・ホットスパーからの関心が報じられていたが、ここに来てMF久保建英(レアル・ソシエダ)とともにサウジアラビア移籍の可能性が取りざたされている。

 東京五輪の日本代表メンバーである町田は、2022年1月に鹿島アントラーズからユニオンSGへ移籍。同年夏に臀部を負傷して長期離脱を余儀なくされたものの、昨年1月に復帰すると以降は出場機会を確保。今季ここまでベルギー1部リーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場と結果を残している。

 町田の去就を巡っては、昨年12月からトッテナム移籍の可能性が再三にわたり取りざたされたが、トッテナムは今月11日にジェノアからルーマニア代表DFラドゥ・ドラグシンを獲得。ユニオンSGはシーズン途中での町田放出に否定的だと、ベルギー国内で報じられている。

 そんな中、イタリア人ジャーナリストのルディ・ガレッティ氏は17日に「サウジアラビア1部アル・ナスルは外国人枠に空きを作りたいと考えている。その目的は守備の強化を目的としたセンターバックの獲得だ。ハリー・スーター(レスター・シティ)と町田が新たな獲得候補として浮上している」とリポート。

 FWクリスティアーノ・ロナウド擁するアル・ナスルは、今季ここまでリーグ戦19試合を戦って15勝1分3敗。首位のアル・ヒラルから勝ち点7差の2位につけているが、失点数は「23」と、上位4クラブの中で最も多い。またスペインメディア『El Gol Digital』によると、アル・ナスルは町田のみならず久保の獲得にも興味を示している模様。久保とソシエダの現行契約には6000万ユーロ(約97億円)の契約解除条項が設定されているが、同メディアはアル・ナスルによる契約解除金の支払いが可能との見解を示している。

 なおサウジアラビア方面からの関心が報じられた日本人選手では、久保が昨年夏にアル・ヒラルからの4年総額250億円オファーを拒否した模様。DF板倉滉(ボルシアMG)もアル・ナスル移籍を拒否したほか、MF旗手怜央(セルティック)やMF鎌田大地(ラツィオ)もサウジアラビア国内クラブからの関心に興味を示さなかったという。