かつてFC東京でプレーしていた元日本代表DF室屋成には、昨年にFC町田ゼルビア移籍が噂されていた。しかし本人はプレミアリーグ移籍の可能性に触れた上で、ドイツ2部ハノーファー残留への思いを語っている。
2020年8月にFC東京からハノーファーへ完全移籍した室屋は、海外挑戦1年目から右サイドでレギュラーに定着。2022年12月にハノーファーと2025年6月まで契約延長する中、2022/23シーズンはリーグ戦34試合中26試合でスタメン出場と、主力選手として活躍。今季はコンディション不良により開幕から出遅れると、DFヤニク・デームに右ウイングバックのレギュラーを明け渡していたが、昨年12月以降は3試合つづけてフル出場と巻き返している。
そんな室屋の去就を巡っては、昨年12月に町田からのオファーが一部で報じられていた。またドイツ誌『ビルト』によると、イングランド方面からの関心もあったという。
しかし本人は今月、ハノーファーの地元紙『ノイエ・プレス・ハノーファー』のインタビューに応じた際、自身の今後について「プレミアリーグのことは全く考えていません。ハノーファーでプレーすることを本当に気に入っています。街やスタジアムの雰囲気が好きなんです。プロサッカー選手が移籍することは普通ですけど、僕はハノーファーで快適に過ごしていますし、ハノーファーとは特別な関係が築かれています」と告白。
「東京はキツイですね。ストレスが多く、周りの人たちがいつも忙しそうにしています。ハノーファーは東京と違ってリラックスできますし、家族にとってより平和で静かな時間を過ごすことができます。妻も子供もハノーファーでの生活を気に入っています」とハノーファーでの生活に対する満足感を語った上で、「ハノーファーの一員としてブンデスリーガ(ドイツ1部)でプレーするのがベストですね」と、野心を覗かせた。
ハノーファーは今季ここまでリーグ戦17試合を戦って6勝6分5敗。ブンデスリーガ昇格プレーオフ圏内の3位ハンブルガーSVから勝ち点8差の8位とやや上位から離れているだけに、シーズン後半戦における室屋の活躍が期待される。