清水エスパルスは今月13日、ブラジル人FWチアゴ・サンタナが浦和レッズへ完全移籍したと公式発表。同選手の後釜確保が急がれる中、ブラジル人FWジウベルト獲得の可能性が再び海外で報じられている。
清水は2023シーズンにJ1昇格を逃すと、これまで大型補強を手掛けてきた大熊清取締役(ゼネラルマネージャー兼サッカー事業本部長)が昨年12月31日をもって退任。この強化部の人事変更もあり、2023シーズン在籍の外国籍選手はFWカルリーニョス・ジュニオを除き全員が退団。2022シーズンのJ1得点王であるチアゴ・サンタナの残留も叶わなかった。
一方、現在34歳のジウベルトは、身長178cmで右利きのストライカー。ブラジル1部ECバイーア在籍時の2020年1月には清水をはじめJリーグ複数クラブからの関心が取りざたされたほか、2021年夏にも清水移籍の可能性が報じられていた。しかしJリーグ挑戦は実現せず、2022年1月にバイーアからUAE1部アル・ワスルFCへ移籍。UAEでおよそ1年間プレーし、昨年1月にクルゼイロへ加入したが、2023シーズンはブラジル1部リーグ14試合の先発出場で3ゴール1アシストという結果に。ゼ・リカルド監督就任後の10月以降はほぼ全試合でメンバー外となっていた。
ジウベルトの去就を巡って、ブラジルメディア『グローボ』は先月12日にクルゼイロで構想外扱いを受けていると報道。これによると、同選手のもとには清水をはじめ複数クラブからのオファーが届く一方、ブラジルメディア『Radio Itapoan』はECバイーア移籍の可能性を伝えていた。
そんな中、『グローボ』が今月17日に伝えたところによると、クルゼイロはジウベルトと2024年12月まで契約を残していたが、契約解除で合意に達したとのこと。清水移籍の可能性については「先月に清水からオファーが届いたが、まだ交渉は進んでいない」と綴っている。
なお清水は先日、ペルー1部ウニベルシタリオ・デポルテス所属のペルー代表FWアレックス・バレラを獲得する可能性が浮上。移籍金100万ドル(約1億4000万円)のオファーを提示したとみられるが、ウニベルシタリオは契約内容の見直しでバレラから合意を取り付け、清水のオファーを拒否したと現地で報じられている。