「テクノロジーで物語を伝えたい」台湾出身の博士夫妻が開発

Indiegogoのプロジェクトページより引用
Muro Boxを開発したのは、台北を拠点とするTevofy Technology LTD. 。創業者は馮振祥氏と蔡筱晨氏の夫妻だ。ともに米国で博士号を取得した2人は、それぞれの専門知識を活かして2016年にスタートアップ経営に乗り出した。夫妻が掲げるビジョンは「テクノロジーでストーリーを伝える」というもの。テクノロジーによって人々の生活を便利にするだけでなく、人と人との距離を近づけたいと語る。
シリコンバレーのテック企業数社でエンジニアを務めた夫の馮さん。インテル本社という「大企業での9時5時の安定した仕事」に就いている時に、同僚の影響でスタートアップに興味を抱くようになった。「ガレージ起業」を目指してガレージを掃除していると、蔡さんが懐かしいオルゴールを見つける。夫妻が初めて出会ったオーストリアで10年前に購入した思い出の品だった。
「思い出の曲や好きな曲を自由に演奏できるオルゴールを作れないだろうか?」という着想を得たのはこの時のこと。しかも、夫妻の故郷である台湾は半導体など精密機械を得意とするうえ、かつて世界中のオルゴールムーブメントの40%を製造していた実績がある。台湾に戻った夫妻は、オルゴール製造に40年の歴史を持つKyooh Precision Industry Co.,LTD.と提携。Muro Boxはこうして誕生した。
世界中のユーザーからの要望に応え、一層進化した「Muro Box-N40」。クラファンプロジェクトは支援を受付中で、リターンの発送は2024年5月を予定している。
引用元:Indiegogo
(文・根岸志乃)