日本代表DF菅原由勢(AZアルクマール)は、今月14日に行われたAFCアジアカップのグループステージ第1節ベトナム戦で先発出場したが、低調なパフォーマンスに終始。ベトナム戦前のミーティングにおける“居眠り疑惑”で注目を集める中、代表OBの田中マルクス闘莉王氏も同選手に厳しい視線を送っている。
第2次森保監督体制のもと、右サイドバックのレギュラーを掴んだ菅原。所属先のAZでも今季ここまで公式戦全試合スタメン出場と結果を残す中でアジアカップの代表メンバーに招集されると、ベトナム戦でもDF毎熊晟矢(セレッソ大阪)らを差し置いてスタメンに名を連ねた。
しかし前半に同サイドでFWグエン・ディン・バックとDFボー・ミン・チョンの連動した攻撃を前に後手に回ると、背後からのスライディングタックルで相手を倒し、イエローカードを貰う場面も。後半に入っても攻撃面で効果的なプレーは見られず、77分に毎熊との交代でベンチへ退いていた。
そんな菅原は、今月8日にAFCアジアカップ公式X(旧ツイッター)で公開された1枚の画像で注目を集めていた。この画像では、会議室とみられる場所で行われたミーティングの最中に、同選手が目を閉じて頭を傾けるなど、居眠りをしているかのようなシーンが捉えられていた。
また日本サッカー協会(JFA)で12日に公開された「Team Cam」では、ロッカールームでのミーティングが行われた際、菅原ひとりだけ森保監督の目前に置かれた椅子に着席。“居眠り疑惑”が駆け巡っているだけに「森保監督による罰なのでは?」との声が挙がっていた。
日本代表が前半にセットプレーから2失点を喫したこともあり、闘莉王氏はディフェンスラインの一角を担っていた菅原にも不満を抱いている模様。15日夜に自身のYouTubeチャンネルを更新し、ベトナム戦出場選手のパフォーマンスを採点する中、守備陣に対して「ベトナムに2点取られちゃどうするんだ。みんなイージーミスが多い」と一喝。菅原に対して「今まで見た中で一番悪かった。勢いが出てきて、少し調子に乗りすぎたかなと。もう一回、初心の気持ちに戻れ」と猛省を促した
また闘莉王氏は前半に何度も右サイドから突破を許した理由を問われると、「相手(ベトナム)を舐めていた。若手の良くないところ(が出た)。良い勉強になるといい」と厳しい言葉を並べた一方、現役時代に時折相手を格下扱いしていた自身の経験も踏まえて「まあ俺嫌いじゃないけど。俺も(現役時代は)そうだったから」とフォローも忘れなかった。