大手メーカーが2018年に数十キロのみ販売し、一瞬で完売した幻の梅「橙高(とうこう)」。
和歌山県でしか栽培されていない橙高を守るため、熊野古道のふもとで梅農家を営む「アカネの里」が応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」でプロジェクトを開始。リターンとして、橙高の梅酒やシロップを作れるキットや、「橙高」の樹体の命名&サポーター権を販売する。
栄養・味ともに優れた幻の梅「橙高」
「橙高」は、和歌山県でのみ栽培できる限定品種の梅。
和歌山県でもっともメジャーな南高梅と開花時期がずれるため、南高梅の受粉を助ける見込みがないことから栽培実績が少なく、市場にはほとんど出回らない。しかしその味は非常に美味で、口にした人を虜にするだけの魅力がある。
南高梅と地蔵梅の交配種である「橙高」は、南高梅の桃のような香りに柑橘のような香りを合わせたかのように芳しく香る。さらに栄養面も優秀。皮膚や粘膜の増強や視力の維持、がんの予防、免疫力の強化、アンチエイジングなど、健康を保つ働きをする栄養素「β-カロテン」を、南高梅の6倍も含んでいる。
和歌山県の梅農家「アカネの里」は、この「橙高」を、紅色の新品種梅である露茜の受粉を助けるために植えている。今回「橙高」を使って、彼らはどのような商品を用意したのか。続けて見ていこう。
フルーティな香り、まろやかな味わいの梅酒&シロップが作れる
一つ目は、「橙高」の梅酒やシロップを自宅で簡単に作れる「手作りキット」。
「アカネの里」でも「橙高」収穫後に梅酒やシロップの試作を行なったところ、それぞれ素晴らしい味に仕上がった。梅の酸味は抑えられ、フルーティかつまろやかな旨味・香りを備えていたという。その味を自宅でも楽しめる貴重なキットだ。
「橙高」の命名サポーター権を獲得!?
二つ目は、「橙高」の樹体1本に固有の名前を付け、収穫までの期間、樹体に名前の木札を取り付けておける「命名権」。命名権購入者の手元には、アカネの里が用意した「命名承認証」も送られる。
また、命名権と同時にサポーター権も手に入るため、3月〜6月までの期間中、来場前に事前予約を入れておけば、梅の栽培や収穫を体験することが可能だ。さらに、収穫期となる6月〜7月末には凍結、もしくは生果の状態の「橙高」1kgが送られる。
命名サポーター権の価格は11,000円。「橙高」を料理に使ったり、梅干しにしたりと、梅酒やシロップ以外の方法で味わってみたい人はこちらの商品を検討してみるのも手だ。
幻の梅の味を、直接その舌で確かめてほしい。
(IKKI)
橙高命名サポーターの権利は2024年3月から2024年収穫および果実の発送(2024年6月~7月予定)まで