昨年7月にデビューした、東武鉄道の「スペーシア X」1号車のカフェカウンター「GOEN CAFÉ SPACIA X(ゴエンカフェ スペーシアエックス)」では、4本のドラフトタワーから贅沢で上質な味わいが楽しめるクラフトビールを提供中だ。
今回は新しく、道の駅「うつのみや ろまんちっく村」のクラフトビール工房「ろまんちっく村ブルワリー」のビールが2種類登場。同ブルワリーのビールについて紹介したい。
乗り込んだ瞬間から日光を味わうカフェカウンター
「GOEN CAFÉ SPACIA X」は、「スペーシア X」1号車のコックピットラウンジ内にあるカフェカウンターだ。
ちょっと立ち寄ってみるだけで、日光との「縁」が深まり、見る・聞く・味わう・香る・触れる、という五感を通じて、まだ知らない日光とつながることができる。
同カフェでは、移動しながら日光らしい味わいを楽しむ限定メニューを多数用意している。看板メニューのクラフトビール「Nikko Brewing」やクラフトコーヒー「日光珈琲」のほか、飲み物に合うアペタイザーやスイーツ、スナックなど、栃木の食材を知り尽くしたマイスターたちと共同開発した。
栃木の魅力を味わう、2種類のクラフトビール
同カフェでは、4本のドラフトタワーを舞台に、全国各地のブルワリーとコラボレーションしながら、企画・共創していく「クロスビアプロジェクト」を展開している。
1月12日(金)に登場したのは、クラフトビール工房「ろまんちっく村ブルワリー」のビール、「律之助物語~麦処~」と「YUZU SOUR(ユズサワー)」の2種類だ。
栃木の魅力を発信
1996年に開業した「ろまんちっく村ブルワリー」は、広大な敷地をもつ、滞在型ファームパークとして人気のクラフトビール工房だ。
実は栃木県は、日本有数のビール用大麦の産地で、1917年以降、生産量日本一の座をほぼ毎年維持しているほどだ。同ブルワリーは、そんな県内産麦芽を使ったクラフトビールを通して、栃木の魅力を発信している。
2種類のビール
「律之助物語~麦処~」は、「麦処とちぎ」の礎を築いたビール麦の父「田村律之助」のふるさと、栃木市大平地区の小学校とともに、種まきからビール仕込みまで2年の歳月をかけて造りあげた、栃木市大平産ビール麦100%のビールだ。
しっかりとした麦の味わいとホップの柑橘香が楽しめるジューシーなIPAで、飲めば眼前に栃木の麦畑が広がる。
もう一方の「YUZU SOUR」は、環境や社会への配慮をテーマに、同ブルワリーが2022年から展開する「エシカルシリーズ」のひとつ。
人口減少・高齢化などで収穫できない未収穫果実を狙った獣害対策として、早摘みの青ゆずを使用したサワーエールだ。青ゆずのさわやかな風味が楽しめる。
いずれも栃木県の「麦」にこだわった、「スペーシア X」にぴったりの味。コックピットラウンジの気品高く落ち着きのある空間で、栃木らしいクラフトビールを楽しんでみては。
(田原昌)