安部柊斗 写真:Getty Images

 昨年夏にFC東京からMF安部柊斗を完全移籍により獲得したベルギー1部RWDモレンベーク。今月にはブラジル1部ボタフォゴFRからブラジル人DFフィリップ・サンパイオを獲得しているが、Jリーグクラブとの争奪戦を繰り広げていた可能性が、ブラジル国内で報じられている。

 現在29歳のサンパイオは身長190cm超で右利きのセンターバック。ポルトガル1部ボアヴィスタやフランス2部ギャンガンなど欧州複数クラブでプレーした後、2022年3月にギャンガンからボタフォゴFRへ移籍していた。

 そのボタフォゴFRでは加入1年目の2022シーズンにブラジル1部リーグ14試合でスタメン出場。ただ2023シーズンはリーグ戦で4試合の先発出場。途中出場も8試合と、出場機会を減らしてシーズンを終了。今月13日にボタフォゴFRと契約延長した上で、モレンベークへのレンタル移籍が正式決定した。

 ただ米メディア『TNTスポーツ』ブラジル版によると、ボタフォゴFRのもとにはブラジル1部の他クラブにくわえて、欧州や中国、日本からサンパイオの獲得オファーが届いていたとのこと。しかしボタフォゴFRは同選手のリーダーシップや今後の可能性を評価する中、これらのオファーを却下したという。

 なお21年ぶりにベルギー1部昇格を果たしたモレンベークは、今季ここまでリーグ戦20試合を終えて5勝6分9敗。13位と2部降格圏に沈む中、安部は11試合に先発出場して1ゴール1アシストをマーク。昨年11月以降はほぼ全試合でスタメンに名を連ねている。