奥川雅也 写真:Getty Images

 かつて京都サンガでプレーしていたMF奥川雅也は今月14日、アウクスブルクからドイツ2部ハンブルガーSVへレンタル移籍。同選手の「バルセロナへ移籍したい」という主旨の発言が現地で話題を呼んでいる。

 2015年に京都からオーストリア1部レッドブル・ザルツブルクへ完全移籍した奥川は、オーストリアやドイツ国内の複数クラブに在籍。2021年から所属していたアルミニア・ビーレフェルトでは主力選手として活躍も、ドイツ3部降格もあり、昨年夏にアウクスブルクへ移籍していた。

 しかしアウクスブルクでは怪我による長期離脱の影響で控え要員に。昨年10月28日のブンデスリーガ第9節ボルフスブルク戦で復帰したが、その後は出場わずか1試合。直近3試合つづけてベンチ外と厳しい立場に置かれると、今月にハンブルガーへのレンタル移籍が正式決定している。

 そんな奥川はハンブルガーSV加入を受けて「僕がまだ若い頃、いつかスペインでプレーしたいと言っていました。ただ19歳で日本からスペインへいきなり行くのは難しいですよ。でも将来、いつになるかは分かりませんが、スペインに行きたいと思っています。バルセロナは私のお気に入りのクラブですね」と語ったとのこと。

 「昨年あまりプレーできなかったにも関わらず、ハンブルガーSVが僕を欲しがったことが嬉しいですね。僕はこのクラブのためにすべてを捧げなければならない。そうすれば、1部昇格が叶うでしょう」と、新天地でのプレーに集中する姿勢を見せたが、ドイツ誌『ビルト』は「奥川はハンブルガーSVにおける自分の役割を果たしたいと思っているが、その一方で全く別のことも考えている」とやや皮肉交じりに同選手のコメントを伝えている。

 なおハンブルガーSVはドイツ2部リーグ17試合を終えて9勝4分4敗と、首位ホルシュタイン・キールから勝ち点4差の3位につけている。また地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』によると、奥川の契約には買い取りオプションが盛り込まれている模様。1部復帰の場合に完全移籍移行が濃厚だという。