東京ヴェルディを2023シーズン限りで退団したインドネシア代表DFプラタマ・アルハンが、韓国1部・水原FCへ加入。AFCアジアカップで日本代表と対戦する前に、新天地が決まった。
現在22歳のアルハンは、2022年2月にインドネシア1部PSISスマランから東京Vへ完全移籍。加入時点でインスタグラムのフォロワー300万人を誇るスター選手として注目を集めていたが、来日1年目の2022シーズンはスタメン出場したJ2第25節・栃木SC戦をのぞき、全公式戦でベンチ外。2023シーズンも公式戦3試合の出場にとどまり、J1昇格プレーオフでも出番はなかった。
そんなアルハンの去就を巡っては、昨年9月に韓国メディア『スポーツ朝鮮』が「水原FCは(今季終了後に)フリーエージェントであるアルハンと大筋合意に達した。細部についても近日中に決定する予定だ」とリポート。
一方、選手本人は昨年10月に『MNCポータルインドネシア』のインタビューで「東京Vでのポジション争いは激しいし、優秀な選手が多い。それでも個人的にはもっと海外でプレーしたいし、海外で経験を積みたい。今は日本でプレーしているけど、日本に残ってもっと多くのことを学びたいんだ」と残留の意思を覗かせていたが、今月13日に東京Vを契約満了により退団することが正式決定した。
すると水原FCは16日にアルハンの獲得を公式発表。クラブは「年代別のインドネシア代表でプレーしていた時から注目していた選手。クロス・ドリブル・パスのクオリティーが高く、特にロングスローという観点からチームに新たな攻撃のオプションをもたらしてくれる」と評価しているという。
なお水原FCは2023シーズンのレギュラーシーズン33試合で8勝7分17敗と、12クラブ中10位で終了。下位6クラブによるプレーオフへ回ると、プレーオフでも2分3敗と振るわず、2部・釜山アイパークとの入れ替え戦で2試合合計6-4により、かろうじて残留している。