夢に出るバラし
釣り場を端っこまで行って、「ここ、出そうだけど出たことないんだよな」というポイントに0.2gリグを投入。ぴーっと大した感慨もなく巻いていると、ドドッと入った。ロッドのバットに魚がのしかかったかのような、明らかな大物の感覚。強い引き込み方。潜られないようにスリットの手前と、ゴム板の手前をかわした。
浮いてきたのはクエかと思うような白いメバルのシルエットだったが、抜き上げ直前で重みがフッと消えた。フックアウト。ああっ、と嘆きが漏れた。これも「泣き尺」と言えるか?むっちゃくちゃデカかった。自身生涯、2尾目の尺、幻と消える。
ラストのメバルもナイスな型(提供:TSURINEWSライター井上海生)
その面影を振り払えずに残り1時間ほど釣っていたが、さすがにアタリが遠のいた。そもそもこれほど魚影が薄い湾奥のメバリング・イヤーもないが、今年はコレみたいだ。それに輪をかけてラスト、痛恨のバラシ。最後の最後に1尾来たので何とか気分を立て直したが、しばらくは泣き尺の幻影に苦しめられそうだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>