創業150年以上、活カニ専門の料亭旅館「間人温泉 炭平」が、1月より「蟹味噌を味わう10種の料理」で構成された新フルコースの提供を開始した。

京都府北部の京丹後市・間人港(たいざこう)で水揚げされた、幻の松葉ガニである間人蟹(たいざがに)を味わいに出かけてみては。

活カニ専門の料亭旅館が新たに開発したフルコース

炭平旅館は、「間人温泉 炭平」にて、従来の蟹のフルコースを進化させた「蟹味噌を味わう10種の料理」で構成した新フルコースの提供を始めた。

同旅館は京都の最北で営業する、活ガニ(かつがに)専門の料亭旅館。その使命として、美味しい間人蟹を安定的に提供すること。そして、現状に甘んじることなく進化させることを使命に掲げる。

漁場が近く日帰りでの操業が可能なため、新鮮さが美味しさの源である間人蟹。一方で時化やすく、漁獲量が安定しないため「幻の蟹」とも称される間人蟹を「生の蟹味噌の刺身」や「蟹味噌のしゃぶしゃぶ」などのバラエティ豊かな調理で提供する。

新鮮な活蟹ならではの蟹味噌を味わう10種の料理

間人では、茹で蟹ではなく「活きた生の蟹の鮮度」を楽しむことが一般的だ。「間人温泉 炭平」は「活蟹」文化を大切に「蟹味噌をいかに美味しく味わうか」に集約した、蟹味噌にこだわったフルコースを開発した。

その献立は、新鮮な間人蟹だから実現できる「生の蟹味噌の刺身」「蟹味噌のしゃぶしゃぶ」「蟹味噌ご飯」「蟹味噌 甲羅焼き」「甲羅焼き 蟹味噌しゃぶしゃぶ」「炭火焼きの蟹味噌添え」「蟹味噌のエキスがでた甲羅酒」「甲羅の蟹味噌雑炊」「茹で蟹の蟹味噌」「蟹味噌醤油」の10種。

時化などの影響で、漁獲量が不安定な間人蟹。その活蟹を安定的かつ新鮮なうちに提供できる秘訣は、同旅館にある8層×200杯=1,200杯の活蟹を入れられる水槽にある。毎日、一杯一杯手に取り、チェックした上で、最高の蟹が提供できるのだ。

間人ガニの漁場は、深海部が陸棚になっている水深約230~300mの海底にある。そこは砂泥状で、カニの餌となる生物やプランクトンが豊富に生息するという。そこで育った間人蟹は、松葉ガニのなかでも味や品質など全てにおいて最上級といわれる。そんな間人蟹を新鮮なうちに味わえる「炭平」で、活蟹の真髄を堪能しよう。

間人温泉 炭平
所在地:京都府京丹後市丹後町間人

(高野晃彰)