古橋亨梧 写真:Getty Images

 セルティック所属FW古橋亨梧は、AFCアジアカップの日本代表メンバーから落選。ブレンダン・ロジャーズ監督の戦術にフィットしない可能性も報じられる中、ここにきてラ・リーガ(スペイン1部)セビージャが移籍先候補に浮上している。

 古橋は昨季、アンジェ・ポステコグルー前監督のもとで公式戦30ゴール以上を挙げるなど、セルティックのリーグ連覇やスコットランド3冠達成の立役者に。しかし今季はここまでリーグ戦で8ゴールにとどまっているほか、昨年12月には韓国代表FWオ・ヒョンギュに2試合つづけてスタメンの座を明け渡したこともあった。

 この古橋の得点力不足については、監督交代の影響で攻撃時に下がり目のポジションをとることが多くなったことが要因だと、一部識者が指摘。日本代表FW前田大然の負傷離脱中にレギュラーを張っていたFWルイス・パルマと、連携面で問題を抱えている可能性も取りざたされていた。

 そんな中、セビージャの専門サイト『vamos mi sevillafc』は今月15日に「セビージャ攻撃陣におけるアジアの選択肢」と見出しをうち、古橋獲得の可能性を占っている。

 これによると、セビージャはFWラファ・ミルがバレンシアへ移籍見込みであり、同選手の後釜確保が急務であるとのこと。すでに複数名をリストアップしているが、その中に古橋も含まれているという。

 また同メディアは「古橋は過去2年半で64ゴールを決め、スコットランドの偉大なストライカーのひとりとみなされている」と日本人ストライカーの実績を紹介。その上で「彼の市場価値は1500万ユーロ(約24億円)だが、この価格が彼を獲得する上で大きな欠点となる。買い取りオプション付きの半年レンタルによる獲得のみ可能だ」と、高額な移籍金が障壁になる可能性を伝えた。

 元日本代表MF清武弘嗣(現セレッソ大阪)の古巣であるセビージャは、過去にUEFAヨーロッパリーグ(EL)を7度優勝。昨季はラ・リーガで12位に終わったが、ELのタイトルを獲得。ただ今季はリーグ戦20試合を終えて3勝7分10敗。2部降格圏の18位カディスから勝ち点1差の17位と、苦境に立たされている。

 なお古橋の去就を巡っては、ブレントフォードをはじめプレミアリーグ複数クラブからの関心が報じられていた。しかし英メディア『チームトーク』はセルティックが移籍金を2000万ポンド(約36億円)に設定していることから、同選手の獲得が難しいとの見解を示している。