ラツィオ所属MF鎌田大地は、AFCアジアカップの日本代表メンバーから落選。今月14日に行われたセリエA(イタリア1部)第20節レッチェ戦でも出番がない中、ここにきてトルコ1部ガラタサライからの関心が報じられている。
昨季までアイントラハト・フランクフルトの主力選手として活躍していた鎌田。昨年8月にラツィオへ加入したが、今季ここまでリーグ戦で8試合のスタメン出場。MFルイス・アルベルトの控え要員に甘んじる中、イタリア国内ではラツィオ退団報道が過熱している。
そんな中、イタリアメディア『カルチョメルカート』は今月15日に「ガラタサライは鎌田に強い関心を持っており、早ければ今月にも獲得に動く可能性がある」とリポート。これによると、ガラタサライはFWドリース・メルテンスの去就が不透明であり、同選手の後釜として鎌田をリストアップしたとのこと。記事では、昨年夏にも日本代表MFの獲得へ代理人と交渉したと記されている。
ただ一方で『カルチョメルカート』は、選手サイドの意向について「鎌田はマウリツィオ・サッリ監督のアイデアに合わせるのに、あまりにも多くの困難を抱えている」としながらも、「彼はアジアカップの日本代表メンバーから落選した。この意外な選択により、彼はシーズン後半戦でさらに良い成績を収めようとモチベーションを上げている」と綴っているほか、ラツィオも今季途中での鎌田放出を検討していないという。
DF長友佑都(FC東京)の古巣であるガラタサライは、トルコ1部リーグを20度以上制した強豪。2022/23シーズンも2位フェネルバフチェに勝ち点8差をつけてリーグ優勝を成し遂げたが、今季はここまで20試合を終えて16勝3分1敗。首位フェネルバフチェから勝ち点2差の2位につけている。
なおラツィオの専門サイト『ラツィオニュース』によると、鎌田の今冬残留がほぼ確実な背景を説明。これによると、イタリアではEU圏外枠の選手が税制面で優遇されているが、シーズン途中での退団となれば年俸に影響が出るとのこと。そのため、あくまでも契約満了を迎える今年6月のタイミングでラツィオを離れることが既定路線だという。