アレクサンダル・チャヴリッチ 写真:Getty Images

 スロバキア1部SKスロヴァン・ブラチスラヴァ所属の元U21セルビア代表FWアレクサンダル・チャヴリッチにJリーグ移籍の可能性がある模様。すでにJリーグクラブからオファーが届いていることを、クラブ幹部が明かしたという。

 現在29歳のチャヴリッチは、身長186cmで右利きのアタッカー。ベルギー1部KRCヘンクやデンマーク1部オーフスGFなどを経て、2016年9月にヘンクからブラチスラヴァへ移籍。ブラチスラヴァでは公式戦265試合出場で75ゴールをマークするなど、2022/23シーズンまでのスロバキア1部リーグ5連覇に貢献。今季もここまでリーグ戦18試合中13試合のスタメン出場で9ゴール6アシストをマーク。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでもグループステージ全6試合出場で4ゴール2アシストと結果を残している。

 今季も主力選手としてブラチスラヴァの攻撃陣をけん引しているチャヴリッチだが、スロバキアメディア『sportnet』によると、同クラブのイワン・クモトリクCEO(最高経営責任者)は同選手の退団の示唆。「彼には変化が必要だろう。おそらく退団する」とした上で、「日本、中国、そして周辺諸国のクラブが彼の獲得を望んでいる。これらのオファーは選手にとってもクラブにとっても興味深いものだ」と語ったほか、今後数日以内に決断を下す方針も明かしたという。

 一方で『meridiansport』は14日、クモトリクCEOの話として「アジアのクラブがチャヴリッチ獲得で問い合わせを行っている。条件面で不満を抱えている選手をクラブに留めておくことには賛成できない」とし、同選手が年俸をはじめブラチスラヴァよりも条件の良いクラブへ移籍する可能性を伝えている。

 なおドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、チャヴリッチとブラチスラヴァの契約期間は2025年6月までであり、市場価値は200万ユーロ(約3億1700万円)とのこと。チャヴリッチ本人は15日時点で、先日鹿島アントラーズへ完全移籍加入したクロアチア人DFヨシプ・チャルシッチをフォローしているが、どのJリーグクラブが元U21セルビア代表FWの獲得を狙っているのか気になるところだ。