男性向けの美容法や化粧品をまとめ、メンズビューティーというカテゴリーが生まれて久しいが、それでも実際の経験の度合いには差があるだろう。
ユーザーインタビューによると、多くの男性がメイクに対して「女々しい」「男らしくない」という思いを持っており、その先入観から手を出しづらい現状があるという。
メンズコスメブランドWOLGが1月13日(土)、性別や世代の垣根を越えたメイク・写真撮影イベントを開催した。その模様をお届けする。
男らしさを失わないルード系コスメブランド「WOLG」
企画をしたWOLGは「無造作で洗練された男の魅力を自然に演出するため」につくられたルード系のコスメブランド。
ルード系とは無骨で男性らしいスタイルのことで、WOLGでは固定観念的なルールや常識に縛られず、自分の軸で人生を愉しむ男性を想定する。
フェイススタイリングBBクリーム(税込¥3,480)は自然な仕上がりになるよう、素肌感とカバー力のベストバランスを追求。化粧というより素肌をアップデートする感覚で、朝10秒でさっと塗れる乳液のようなテクスチャーを特徴とする。
多世代で参加した人にも好評のイベント内容
大阪市内で開催されたイベント当日には、メンズメイクに力を入れるIBF国際メイクアップアーティストのとみー氏、ヘアサロン「SUMI」の副店長・トップスタイリストの上田千陽氏が協力。トータルスタイリングの後、カメラマンによる写真撮影を行った。
10組限定の募集枠は満員御礼となり、総勢30名を超える人が来訪。2歳から70歳を超える人まで幅広い年代が参加し、大盛況のイベントとなった。なかには父、弟とともに2世代で参加した男性や、孫と2人で参加した男性も。
「メイクやヘアスタイリングは初体験でしたし、何より孫と写真を撮るとても良い機会になりました。BBクリームも液状で塗りやすく、慣れてない人でも習慣的に続けられそうだと感じました」「ヘアスタイリングやスキンケアはしていたけど、メイクは未経験でした。ちょっと抵抗はありましたが、実際にやってみると、自然で手間なく見た目が良くなるので、今後もメイクしたいと思いました」といった声が上がった。
イベント主催者であるWOLG共同代表の永目享大氏、廣瀬圭祐氏によると、日頃、自分の容姿に無頓着だった人でも、実際にメイクアップアーティストの指導を受けながらメイクをしていると見違えるように変わる。それは外観が整うだけではなく、心の底からふつふつとわきあがってくる喜びや自信が、表情や姿勢、態度に出るのだという。
メイクは女性のもの、若者のもの、といった常識を覆し、性別や世代に関係なく「かっこいい」を追求する愉しさを提案した今回のイベント。朝のメイクが“当たり前”の習慣となる日がまもなくやってくるかもしれない。
(SAYA)