今冬の移籍市場で柏レイソル所属の日本代表FW細谷真大には、ブンデスリーガ(ドイツ1部)をはじめ欧州の複数クラブが熱視線を送っている模様。チャンピオンシップ(イングランド2部)のサンダーランドやサウサンプトンも同選手の獲得に興味を示しているとされている。
昨2023年夏の移籍市場では当時、日本代表MF田中碧もリーズ・ユナイテッド(イングランド2部)への移籍が近づいていたことが報じられており、ますます同リーグからの日本人選手への関心が高まっているようだ。
細谷の英2部チームへの移籍の可能性を受け、今2023/24シーズンからバーミンガム・シティに移籍したMF三好康児が、日本人選手と同リーグの相性について言及。1月13日に行われたチャンピオンシップ第27節終了後のぶら下がり取材で、日本人選手がチャンピオンシップはじめベルギーや他の2部リーグなど欧州の5大リーグより低いレベルとされているリーグに移籍することについて記者に語った。
「最初のステップとしてチャンピオンシップやベルギーに来るのが今は流れになっているけど簡単じゃない。個人で輝きたい選手が多いから、動き出しでボールが欲しい選手や連携の中で形をつくりたい選手は難しさもあるリーグ。だからどういうサッカーを主体としてやっていて、自分がどう入っていけるのかを考えてチームを選ぶのが大事だと思います」と、チーム選びの重要性について説明。
ただ、日本人がチャンピオンシップでプレーすることについては「こっち(英国)で言葉の部分だったり適応できればみんな力を発揮できるポテンシャルはあると思います」と日本人でも活躍できる点を強調した。
チーム選びについても「やり方を一貫しているクラブ。日本人の感覚だと『チャンピオンシップ』で一括りになっちゃうけど、残留争いするチームなのか、プレミア昇格争いするチームなのか、そこでやるサッカーが全然違ってくる。ほかにクオリティのある選手がいるかによっても(自分が活躍できるか)変わってくる」と、同リーグをプレミアリーグへのステップアップとして安易に考えることについては警笛を鳴らした。
三好はそれでも最後には「でも楽しいですよ。(難しい状況を)楽しめる選手ならいいんじゃないですか」と持ち前のポジティブさでイングランドでプレーする喜びについても語ってくれた。
今2023/24シーズンはハダースフィールド・タウンに日本代表DF中山雄太が、コベントリー・シティに元セレッソ大阪MF坂元達裕が在籍する。しかし、第27節終了時点でハダースフィールドは降格圏まで勝ち点4差の21位、三好所属のバーミンガムは20位と下位に低迷しているのが現状。それだけにチャンピオンシップの難しさを三好自身が強く感じているようだ。
英2部リーグをステップアップリーグと勘違いしてしまうと想像よりも厳しい現実が待っているかもしれない。