川崎フロンターレ下部組織出身であるMF横田大祐は、ポーランド1部グールニク・ザブジェからベルギー1部KAAヘントへ移籍することが確実である模様。新天地でアジアカップ日本代表DF渡辺剛とチームメイトになるという。
現在23歳の横田は、川崎やFSVフランクフルト、カール・ツァイス・イェナの下部組織を経て、2021年1月から約2年間にわたりラトビア1部ヴァルミエラFCでプレー。2022シーズンのリーグ優勝に大きく貢献すると、昨年2月にザブジェへ加入していた。
そのザブジェでも加入1年目から攻撃陣の主力選手として活躍。今季は、ここまでリーグ戦19試合中18試合のスタメン出場で7ゴール1アシスト。昨年12月には新たに2026年6月までの複数年契約を結んでいた。
ポーランドメディア『WP Sportowe Fakty』によると、ザブジェは横田を移籍金200万ユーロ(約3億1000万円)で放出することにより、ヘントと合意。選手本人もヘント移籍を決断しているという。またチームは現在ドイツへ遠征中も、同選手は帯同せず。ザブジェは「移籍交渉を行っているため、ポーランドにとどまっている」とクラブ公式X(旧ツイッター)を通じて説明している。
その横田は今月14日にもメディカルチェックのためにベルギー入りするとのこと。『WP Sportowe Fakty』は「メディカルチェックで何も予想外のことが起こらなければ、横田はヘントと契約を結ぶことになる」と、同選手のザブジェ退団を確実視している。
またザブジェが横田獲得でヴァルミエラFCに支払った移籍金は、わずか3万ユーロ(約480万円)であるとのこと。ザブジェは60倍以上の金額で放出することになるが、『WP Sportowe Fakty』は「ザブジェにとって価値のある利益だ。ただ移籍金のうち30%はヴァルミエラFCに支払われる」と伝えている。
なおヘントは過去に1度だけベルギー1部で優勝。昨季は5位という結果に終わったが、KVコルトレイクから渡辺を獲得して迎えた今季は、ここまで20試合を終えて10勝8分2敗。渡辺の活躍もあり、首位ユニオンSGから勝ち点10差の3位と上位争いを繰り広げている。