■ファイザーは“何か”を知っているのか?

 ファイザーの最高経営責任者(CEO)アルバート・ブーラ氏は、430億ドルのシージェン社買収について各メディアのインタビューを受けている。彼のインタビューから得た重要な言及は以下の通りだ。

「次はターボがん治療薬」か…?ファイザーの不可解な動き
(画像=アルバート・ブーラ氏 「Planet Today」の記事より,『TOCANA』より 引用)

●33%の人が将来ターボがんになるだろう(これについて彼は確信している)。
●家族全員が影響を受けるだろう(同様に彼は確信している)。
●新しいがん治療法は「ほとんどの」ターボがんを標的とする「ミサイル」のようなものだ。
●ファイザーはこれまでに見たことのない規模でそれらを生産する。
●2025年までにファイザーは「世界的なネットワークを持つ」予定である。
●臨床試験を非常に迅速に完了する方法がある。
●(ターボがん治療薬は)「mRNAと同じように」、「大規模に」生産される。
 ブーラ氏から語られたこの情報から何が読み取れるのか。
 そもそもなぜ企業はこれまでにない規模でがん治療薬を生産する必要があるのだろうか。そして多くの企業の中で、なぜファイザー社はターボがんの治療薬に数百億ドルを投資するのか。
 アメリカの投資コミュニティ「Seek Alpha」の分析では、ファイザーがこの取引から利益を得るまでに少なくとも10年はかかるだろうと理論づけられている。つまり財務的にはこの430億ドルの巨額買収劇はファイザーにとって現状ではほとんどメリットはないのだ。
 陰謀論的に推測できることは、ブーラ氏とその周囲が近未来について“何か”を知っているということだ。シージェン社の買収はその不気味すぎる“将来性”を見越した経営判断であるとすれば恐怖でしかない。コロナ禍で世界中にワクチンが供給されたように、近い未来にターボがん治療薬のニーズが世界中で急激に高まるということなのか。ひとまずターボがん患者がこの先も増える続けるのかどうか慎重にウォッチしていく必要があるのだろう。

参考:「Planet Today」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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