太古の昔から犬は人間と共存してきた動物で、現在も世界中でペットとして飼育されている。しかし、飼い犬でも、時として人間に牙を剥いて襲いかかることがある。そんな恐ろしい事件の現場を写した画像が、海外の過激画像サイト「Documenting Reality」などで公開されている。
2018年8月22日、ブラジル南部の都市ポルト・アレグレで、犬の世話係として働いていた女性のエマさん(38)が6匹の犬に噛まれて死亡した。エマさんはこの仕事を始めて8日目の新人だった。檻から逃げ出した犬はエマさんを襲撃し、彼女の全身に噛みつき死に至らしめた。公開されている画像は凄惨だ。犬によって服を脱がされて全裸になったエマさんの遺体は、髪の毛を引きちぎられ、真っ赤な頭皮が見えている。腕や太もも、尻などの食い千切られた痕跡も痛々しい。筋肉や骨が露出しているのは、犬が人肉を貪ったからである。エマさんの遺体を発見した上司のルチアさんは、エマさんの叫び声などは聞いていないと証言した。
飼い犬が逃げ出して人間を襲う事件は世界各地で頻発している。香川県で2019年4月、市道に逃げ出した体長約1メートルのダルメシアンが60~70代の男女3人を襲う事件が発生。3人は頭を噛まれたり押し倒されたりして負傷したが、いずれも命に別条はなかった。犬は飼い主の男性によって自宅に連れ戻された。
同月3日には、ベトナム紅河デルタ地方フンイエン省で、7歳の男児が大家の飼い犬の群れに襲われて死亡した。犬の群れは、帰宅途中だった男児の首や頭部、腹部を噛んで死に至らしめた。犬を追い払った住民は「犬は狼のようだった」と、男児を助けるまでに5分もかかってしまったと証言している。同郡警察は4日、男児を襲った犬7頭を捕獲した。地元住民によると、大家は犬を放し飼いにしており、しばしば住民や家畜を襲っていたという。一方、大家は住民の証言を否定している。放し飼いの犬が人を襲って死亡させることは刑事法に抵触するため、同郡警察は刑事事件として立件することも視野に入れて捜査を進めている。
日本でも、飼い犬が人間を襲ってけがをさせた場合、刑法209条の過失傷害罪に問われる可能性がある。また、民法718条1項に基づいて、民事裁判で損害賠償を請求される事例も少なくない。犬を飼育する者は、他人に危害が及ばないように十分な注意を払う必要がある。
(文=標葉実則)
参考:「Documenting Reality」、「VIETJO」、ほか
※当記事は2019年5月の記事を再掲しています。
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提供元・TOCANA
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