認定NPO法人全国子ども食堂支援センターむすびえ(以下、むすびえ)と三股町社会福祉協議会コミュニティデザインラボ(以下、コミュラボ)は、「場」について考えるイベント「居場所の解剖学」を展開しています。
12月に開催された第1回を皮切りに、毎月ゲストと対話形式でイベントを開催。第2回は1月17日(水)、「“交流”から考える人の居場所」をテーマに話し合います。
40%が孤独感を抱いている
コロナの影響により、自宅で仕事をする人が増えてきました。出社回帰の流れはみられるものの、オンライン上でのやり取りが主流になる今、人とのつながりが感じられない人はいるのではないのでしょうか。
内閣府の調査によると、孤独感が「しばしば・常にある」「時々ある」「たまにある」と答えた人は40%を上回り、孤独感が「決してない」と答えた人は18.4%となりました。このような現状を受け、むすびえとコミュラボは、現代における居場所の法則を探り、解剖していく取り組みを進めているとのこと。
出典:内閣府「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和4年)」
あらゆる分野の「居場所」を考える
本イベントでは、「居場所」を「誰かにちゃんと見てもらえている、受け止められている、尊重されている、つながっていると感じられるような関係性のある場」と定義。つまり、居場所は「与えられるもの」「あるもの」ではなく「感じるもの」として、主観的かつ暫時的なものと捉えています。
この前提となる認識を擦り合わせたうえで、全9回にわたって「居場所の解剖学」を開催。福祉分野だけはでなく、環境やデザインなど、多様な分野における居場所を考えていきます。
さらに、イベント中はリアルタイムでグラフィックデザイナーによる解剖図(グラフィック)を見ることができ、参加者にもわかりやすく解説が可視化されるといいます。
次回のイベントは、株式会社ここにある代表取締役の藤本 遼氏がゲストとして登壇。テーマとなる「“交流”から考える人の居場所」について一緒に考える機会となります。
誰もがご機嫌に暮らせる地域づくりへ
今回のイベント開催は、コミュラボが、2022年度休眠預金事業通常枠「地域の居場所のトータルコーディネート事業-官民協働で暮らしの安心を創造する-」に採択されたことがきっかけとなりました。
むすびえが、休眠預金事業通常枠「地域の居場所のトータルコーディネート事業」の休眠預金の資金分配団体となり、”誰もがごきげんに暮らせる地域づくりの実現”を目指しているそうです。
※休眠預金等活用とは、「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用するものです。
休眠預金等活用とは|JANPIA