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オーバークールの修理費はいくらかかる?
ハイブリッド車はオーバークールで燃費が落ちる?

オーバークールの修理費はいくらかかる?

エンジンの“オーバークール”、ハイブリッド車に乗っている人は要注意!冬場の燃費悪化の原因とは
(画像=©Jevgenyij/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

オーバークールの症状に気付いたら、なるべく早く愛車を点検に出したほうがよさそうです。ただ気になるのは修理代。サーモスタットの故障が原因でオーバークールを起こしている場合、修理にはどのぐらいの費用がかかるのでしょうか。

中古車販売店のSさんに話を伺ったところ、「車種や状態にもよりますが、サーモスタットの交換費用はだいたい15,000円程度になると思います」とのご回答をいただきました。

意外に安いなと筆者は思いましたが、いかがでしょうか?もっと安く済ませたいなら自分で直すのも手ですが、エンジンに関わる修理となるため作業には慎重を要します。

また、サーモスタット本体は1,000〜3,000円程度で購入できますが、交換作業にはパッキンや冷却水(クーラント液)および工具類も必要です。ジャッキとジャッキスタンドも必要なため、新たにそろえると、整備工場での修理費より高くつくかもしれません。

ハイブリッド車はオーバークールで燃費が落ちる?

エンジンの“オーバークール”、ハイブリッド車に乗っている人は要注意!冬場の燃費悪化の原因とは
(画像=一部ハイブリッド車のフロントグリルにはオーバークール対策の装置が備わっている,『MOBY』より 引用)

ガソリン車とくらべて、ハイブリッド車は冬場にオーバークールが起こりやすいようです。といっても、サーモスタットが壊れやすいわけではありません。

ハイブリッド車はモーター走行時にエンジンが停止するため、外気の影響でオーバークール状態になりやすいのだとか。

もっとも、冷却水の温度が40℃あたりまで下がると、ハイブリッド車のエンジンは暖気のために自動で始動します。このため、モーター走行中の過冷却によって、深刻なエンジントラブルが起こることは通常ありません。

ただ問題は、燃費が低下してしまうこと。モーター走行中にオーバークール対策でエンジンが始動すれば、そのぶん燃料が消費されてしまいます。これって何とかならないの?

ハイブリッド車特有のオーバークール対策ってある?

ハイブリッド車に特有の冬場の燃費低下を防ぐにはどうすればいいのか、知恵袋サイトで意見を募ったところ、以下のご回答をいただきました。

水温計を見て暖房調整

「水温計に合わせて暖房を調整しています。水温が上がったら暖房オン、下がったらオフにする感じです。ただ、これだけだと寒いので、シートヒーターを使っています(Nさん)」

車の暖房は冷却水の温度を利用しています。つまり、暖房を使うと水温が奪われ、オーバークールになりやすい(=燃費が下がる)ということ。暖房のこまめなオン・オフとシートヒーターの使用は、合理的な燃費対策といえそうです。

ただ、いまどきの車って水温計の付いたモデルが少ないんですよね……。

グリルシャッターで過冷却防止

「最近のハイブリッド車は開閉式のグリルシャッターが付いてますよ。寒いときはグリル前のシャッターが閉じるから、燃費低下はあまり気にしなくていいのでは?(Tさん)」

Tさんのいうグリルシャッターとは、エンジンの状態や外気温などに応じて、フロントグリル前にシャッターを下ろす機構のようです。この機構でエンジンの冷えを防止すれば、冬場の燃費低下はある程度防げそう。

ただ、すべてのハイブリッド車にグリルシャッターが標準装備されているわけではなく、オプション装備になっている車種も少なくないんですよね。

ちなみに、冬のオーバークール対策として、自作の板をグリル前に取り付ける人もいるようです。この方法も有効そうですが、オーバーヒートを起こす危険性があるため、実践するなら水温計が必須といえるでしょう。

オーバークールを早期発見するには?

ハイブリッド車に限らず、オーバークールを早期発見するには水温計が必要です。ただ、先に触れたように、水温計の付いているモデルはあまり多くありません。

では、どうすればいいのか。たとえば、OBD2接続が可能なレーダー探知機やヘッドアップディスプレイを車に取り付ければ、走行中に冷却水温をチェックできるようになります。

発生に気付きにくいことがオーバークールの怖いところ。カー用品店に行った際にでも、OBD2対応機器をチェックしてみてはいかがでしょうか?

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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