車を高く売却する際の価格交渉は苦手な人にとっては、できれば避けたいものです。
その反面、買取業者は安く買い取って高く売りたいと思っているため、車買取時の価格交渉は避けては通れないものでもあります。
しかし、その際に難しい話術や知識、強気な態度や心理学などの交渉術は一切必要ありません。
本記事では交渉をスムーズに進める為の事前準備と、絶対に守るべきポイントをご紹介します。
この記事の要点を押さえておけば、若い方や女性でも足元を見られることなく高く売却することが可能ですので、ぜひ最後までご覧ください。
価格交渉と聞くと、お互い探り合いながらの心理戦というイメージが湧くかもしれませんが、実際にはそのような交渉術は必要ありません。
必要なのは、今から売ろうとしているあなたの車の予備知識と今後の予定だけです。
具体的には以下の点を抑えておきましょう。
- 自分の車の相場を事前に把握しておく
- 査定を受ける業者を複数社決めておく
- 手放す時期を具体的に決めておく
- 純正部品の有無を確認しておく
まずはそれらを具体的に確認していきましょう。
自分の車のおおよその価値すら知らずに査定に出してしまうと、無知だと思われ安い金額で買取られてしまうかもしれません。
まずは自分の車の相場を調べるために、車検証で下記の項目を確認しておきましょう。
- 車種
- グレード
- 年式(初年度登録)
- 走行距離
- 残りの車検
- 修復歴の有無
TOYOTAグレード検索
NISSANグレード検索
HONDAグレード検索
MAZDAグレード検索
SUBARUグレード検索
DAIHATSUグレード検索
MITSUBISHIグレード検索
※輸入車の場合、グレードの特定が困難なものがあるので、詳細グレードは販売店等に問い合わせましょう。
走行距離、車検期間は車内のメーターやステッカーで確認可能です。
次に、調べた自分の車の情報をもとに、個人情報の登録が不要なシュミレーションサイトで相場検索してみましょう。
おすすめはナビクルの相場検索です。
ナビクル相場検索
氏名や電話番号などの登録不要で、簡単な情報だけで自分の車の価値をある程度把握できます。
自分の車の相場を事前に把握しておくことで、安く買い叩かれるリスクを回避できますし、価格交渉する際の「最低ライン」を引くことができます。
価格交渉する事以上に、複数社比較することは買取金額を吊り上げる強力な手段です。
査定は1社だけに拘らず、3社以上受けることがおすすめです。
査定依頼する業者は事前に決めておき、店舗が遠くて時間がかかる場合は一括査定サイトへの申し込みをおすすめします。
業者同士を競合させ価格を比較することで、交渉する金額にも根拠ができますし、余計な心理戦に持ち込む必要もなくなります。
いつ手放せるかによって車の価値は大きく左右されます。
手放せる時期が未定の場合、業者側は「現時点では〇〇万円から△△万円ぐらいだが、時期によって
金額は変わるから先の事は分からない」といった曖昧な返答しかできません。
手放せる時期を具体的に提示すると売却意思があると思われやすいため、業者側も本気で対応してきます。
あくまで「予定」で結構ですので、1か月以内の乗り換え意思を伝えて具体的な金額を引き出しましょう。
カスタムされた車両の場合、純正品があるかどうかは重要な査定ポイントとなります。
純正部品がある場合は後出しせず、売却の際に一緒に引き渡せることを伝えておきましょう。
純正部品があることを先に伝えておくことによって「純正のほうが相場が高い」「カスタムされると価値が下がる」などの値段を下げようとする営業トークを回避することができます。
交渉前の準備事項をまとめると、以下となります。
- 自分の車の価値を知り「価格の最低ラインを引く」
- 業者を比較し「価格交渉の根拠を作る」
- 手放せる時期を明確にし「具体的な査定額を引き出す」
- 純正品を提示し「値段を下げさせない」
次項ではその内容を詳しく解説していきます。
車買取金額の交渉時、こちらから買取店の担当者に対して何か仕掛ける必要はありません。
しかし、業者側が仕掛けてくるセールストークの中には、以下のように「絶対に応えてはいけないNGワード」がいくつか存在します。
- 他社の金額を正直に言う
- 具体的な希望金額を言う
- 即決する
- 車の状態について虚偽報告する
他社と比較している事を買取店に伝えると、間違いなく「他社はいくらですか?」と聞かれますが、すぐに返答してはいけません。
実際に他社の金額を言ってしまうと「その金額に+1万円でどうですか?」など、買取金額のいたちごっこが始まってしまい手間と労力が増加し、査定額も上がりにくくなってしまいます。
<具体例>
100万円で売れるはずの車にA社が90万円で提示→それを聞いたB社が91万円、C社は92万円→それを聞いたA社が93万円・・・
他社の金額を聞かれた場合、嘘をついて本当の金額提示よりも上の金額を言ってしまうと、「相場を越えたありえない査定額」となり嘘がバレてしまったり、最悪の場合は買取を諦められてしまうことがあります。
他社の金額が分からなくても、「比較検討されている」という事実だけで買取業者はある程度高い買取金額を提示するしかなくなります。
なので他社の金額を聞かれた場合は「他社の査定額は一旦置いておいて、まずは御社の出せる金額を教えてください」と誠実に対応しましょう。
アンケート用紙や口頭で具体的な希望金額を言ってしまうと、それと同額以上の金額を提示されると売らなければいけない空気になってしまいます。
「希望金額は50万円なのに、55万円で売らない理由はなんですか?」と聞かれても困りますので、根拠のない希望金額は伝えないようにしましょう。
聞かれた場合は「分からない」「他社と比較して相場が分かるようになれば希望金額も見えてくるかも」と伝えておけば、それ以上の詮索は発生しません。
売却の即決を迫られた場合、内容に惑わされず絶対に断りましょう。
「あなたの車を欲しがっている人がいるから、+5万円上乗せで即決してほしい」
「今日決めてもらえないと買取金額は大きく下がってしまう」
「上司の許可が出たので即決してもらえるなら+5万円して代車も出します」
このような即決トークをする理由は、他社との比較をさせないためです。
また、相場は時期によって変わりますが、たった1日で査定額が暴落するのはごく稀なケースです。
即決を迫られた場合は「家族と相談が必要だから即決はできません」「じっくり比較検討したいので、今後買取金額が下がるとしても即決はできません」とはっきり断りましょう。
事故修復歴のある車両を事故がないように見せかけたり、走行距離メーターの改ざんや自然災害などで冠水してしまったことを隠して売却することはNGです。
中古車の大半は大手オートオークションに出品され、そこでは膨大な出品履歴と照らしあわされて車両の状態が確認されます。
メーター改ざん、修復歴や冠水などの情報の隠ぺいはすぐに発覚し、最悪の場合買取金額の返金だけでなく、往復にかかった陸送費や手間賃などの損害賠償を請求される可能性もあります。
トラブルを未然に防ぐため、高く売りたくても車両に問題がある場合は正直に申告してください。
事故歴・修復歴が分からない場合は「分からない」と返答すれば大丈夫です。
交渉の際に絶対にしてはいけない事をまとめると、以下となります。
- 他社の金額をすぐに言わないこと
- 希望金額を安易に口にしないこと
- 即決トークに惑わされないこと
- 悪い部分は隠さないこと
交渉前の準備や守るべきポイントを押さえていても、交渉はおろか店頭で営業マンと話をするのも憂鬱だという方もいるでしょう。
そういう方の為に、この項目では交渉を必要とせずに比較ができ高価買取してくれる業者をご紹介します。
- MOTA車買取
- カーセンサー
- ユーカーパック
商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。
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車買取の交渉について以下の質問にお答えします。
- 交渉前に洗車は必要なの?
- 知人のお店なので交渉しにくい!どうすればいい?
洗車をしても買取金額が上がるわけではありません。
しかし、車をきれいにしておくことで、査定スタッフに「車を大事にしている人」だと好印象を与える可能性があります。
できる限り査定前に洗車や車内の掃除をしておくのがおすすめです。
買取店に知人がいる場合は、比較することだけを誠意をもって伝え、一番最後に査定してもらうようにしましょう。
車の買取金額は後出しの方が有利なので、知人の方にとっても助かるはずです。
車を買取してもらう際に難しい話術や交渉術は必要ありませんが、自身の車の相場や店舗選びなどの「事前に準備しておくべきこと」と、聞かれても答えてはいけない「NGワード」があります。
そのどちらもが面倒で苦手、という方はおすすめした一括査定業者に依頼すれば、余計な交渉や対話をすることなく高く売却することができるでしょう。