メーカー各社は今年も食品や飲料を値上げ予定と発表しています。家計に厳しい状況が続くなか、どのような節約を行っている人が多いのでしょうか。

長崎県・佐賀県を中心に展開するクレジットカード会社の株式会社モデル百貨は、調査・分析・取材を通じ、経済やクレジットカードにまつわる情報やサービスを提供するメディア「MoneyGeek」にて、実践している節約方法と節約効果の実感について調査を実施しました。

効果が感じられる/感じられない節約方法とは?

効果が感じられる節約方法は「できるだけ自炊する」が1位でした。

一方、効果が感じられない方法の1位は「意識してポイントを貯めるようにする」で、いわゆる「ポイ活」が最下位に。

ただ、「自炊」や「ポイ活」は「効果がある」「効果がない」どちらにもランクインしています。

ポイ活について、うまく節約につなげられている人は「買い物を計画的にできるようになり、無駄な出費も減った」「ネットで買い物をするときは、ポイント率が高いショップを利用する。意識するとポイントの貯まり方が全然違う」と回答しています。

「ポイント還元率が低いのでなかなか貯まらない」「ポイントを貯めても、いつの間にか失効してしまう」など、うまく活用しきれていない人もいるようです。

月に節約できる金額は?

生活費のどれを節約しているかについて複数回答形式で質問すると、全体では「水道・光熱費」が最多でした。電気代やガス代の値上げを受け、節約を意識している人も多いのかもしれません。

「家族あり」と「一人暮らし」のそれぞれの結果を、回答数に対する割合で算出すると、一人暮らしは「食費」と回答した割合がもっとも高いことが判明しました。

月に節約できているおおよその金額については「1,000~3,000円未満」が最も多く、「家族あり」「一人暮らし」それぞれの結果に大きな違いはありませんでした。

同社の担当者は「背景には、節約をしても物価の上昇に追いつかないという現実があるようです。もし、節約をしていなければ、生活費はもっとかさんでしまっているのかもしれません」とコメントしています。

一人暮らしは節約疲れを感じている

常に節約を意識して過ごすのは疲れるものです。

節約疲れを「かなり感じる」「少し感じる」と回答した人は全体の4割以上に上りました。

一人暮らしの人は、25.5%が「かなり節約疲れを感じている」と答えており、「家族あり」よりも高い傾向にあります。

節約疲れを「かなり感じる」「少し感じる」と回答した人に、対処法や息抜きの方法を聞くと「ごほうび・プチ贅沢を用意する」との回答が最多でした。

たまには美味しいものを食べるなど、自分へのごほうびを用意して、生活にメリハリを出すのも大切なようです。