元スペイン代表MFフアン・マタは、2023シーズン限りでヴィッセル神戸を契約満了により退団。日本代表MF久保建英擁するレアル・ソシエダなどラ・リーガ(スペイン1部)複数クラブへの接触が報じられる中、現地では古巣復帰との見方が強まっている。
マタの去就を巡っては、スペインメディア『fichajes』が7日に「マタの代理人は、ソシエダ、セビージャ、バレンシアに連絡をとった。選手本人はしばらくの間、現役引退を検討していたが、引退前にスペインでプレーしたいと思っている」とし、選手サイドが減俸を受け入れる必要性もあわせて伝えていた。
またスペインメディア『El Gol Digital』は8日、下部組織時代以来となるスペイン2部オビエド復帰の可能性を報じた上で「マタのもとには、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)やサウジアラビアからオファーが届いている」とリポート。ただ本人は現役引退前にスペイン国内でプレーを望んでいるという。
すると『El Gol Digital』は13日になって「マタとの契約にメリットをもたらしている唯一のスペイン国内クラブはオビエドだ。彼はオビエドに対して無条件の愛を抱いている」としつつも、スペイン2部を舞台に戦うオビエドよりも高い年俸を受け取れるとして、バレンシア移籍の可能性を主張している。
ただ一方で、同メディアはマタが慈善活動を行っている点にも着目。「ブルゴス出身の人々の心を動かすものは、お金だけではない」とした上で、「年俸はマタの去就を左右する要素ではない。彼が感情的な理由からオビエド加入を決断するかもしれない」と締め括っている。
オビエドの下部組織出身であり、2007年夏から4シーズンにわたりバレンシアでプレーしていたマタ。『El Gol Digital』はソシエダに言及していないが、久保がAFCアジアカップ終了後にマタとポジション争いを繰り広げる可能性は低いとみられる。