FC東京はU20日本代表FW熊田直紀の去就について、海外クラブへの移籍を前提とした交渉を進めていることを今月13日に公式発表。日本代表FW伊東純也の古巣であるベルギー1部KRCヘンク移籍がほぼ確実とみられる中、現地メディアが契約内容を報じている。
熊田は昨季にFC東京のトップチームへ昇格すると、2023シーズンはJ1リーグ8試合の出場で1ゴールをマーク。AFC U20アジアカップで大会得点王に輝いたほか、昨年に行われたFIFA U20ワールドカップでもグループステージ全3試合に出場していた。
そんな熊田の去就を巡っては、日本代表OBの内田篤人氏が昨年4月にDAZN制作番組『内田篤人のフットボール・タイム』出演時に「ヨーロッパのスカウトから熊田の名前がかなり上がっていると聞いています」と、欧州方面から関心を寄せられている現状を伝えていた。
するとプロ1年目を終えた今オフにヘンク移籍の可能性が浮上。ベルギーメディア『フットニュース』は13日に「ヘンクは間もなく熊田と契約する」とした上で、「ヘンクは150万ユーロ(約2億4000万円)を支払う予定」と移籍金額を報道。「熊田を他クラブへ放出する場合、FC東京は移籍金の5%を得る」と、FC東京がさらなる利益を得る可能性もあわせて伝えている。またヘンクは熊田と3年契約を結ぶとのこと。くわえて2年延長のオプションも盛り込まれているという。
ただFC東京の小原光城ゼネラルマネジャーは、13日の新体制発表会にて「期限付きでの移籍で交渉している」と発言。完全移籍を前提とした『フットニュース』の報道内容とは一部相違があるだけに、クラブの公式発表を待ちたいところだ。