ルアー

3種類のルアーを用意することをおススメする。いずれも早巻きでアクションが破綻しない物を選ぶことが前提になる。まずはナブラが沸いたり食み上げていたりする時に使うためのミノー。大きさが合わないと全く食べないことが多いのでおなじシリーズで数サイズ用意した方が良い。筆者の実績はジャッカル「ビックバッカー アンチョピード」の84mmと103mmが高い。カラーも食いに影響があり、筆者は「超サゴシスパーク」がダントツで良い。

駿河湾サワラキャスティング入門解説【シーズン・タックル・ルアー・釣り方】筆者が2023年度に持ち込んだルアー達(提供:TSURINEWSライター黒犬ちこり)

表層まで浮かんでこないときやブラインドで投げるときはメタルバイブを沈めて使用する。実績が高いのはやはりジャッカルの「ビックバッカー 107 ブリカスタム」。ミノーほどカラーで釣果が偏った記憶は無いがこちらも「超サゴシスパーク」を好んで使用している。

最も厄介なマイクロベイトパターンにはジャッカル「バンブルズ バイトビーンズTG サワラSP」の30g~40gが実績が高いようである。こちらもタックルボックスに忍ばせておいた方が良い。

 

 

フック

純正の物は伸びてしまうことがあるのでカルディバ「STX-58」に付け替え。サイズはルアーに合わせて#2~#4の中から選ぶことになる。基本的にトレブルフックで構わないが、筆者は安全のためにカエシを全てペンチで潰してバーブレス化している。

駿河湾サワラキャスティング入門解説【シーズン・タックル・ルアー・釣り方】右側がバーブレス化した針先(提供:TSURINEWSライター黒犬ちこり)

ルアーとフックをつなぐスプリットリングもそれに合わせて強化する。使用しているのはカルディバ「スプリットリングハイパーワイヤー #4」で、これでフックシステムが負けたことはない。

その他の釣行アイテム

ルアーを交換する機会が多いので筆者はスナップスイベルを使用している。具体的にはスタジオオーシャンマーク「オーシャンスナップ #4BB」で、これは歯切れ対策にも若干貢献している気がする。また、歯で簡単に手が切れるのでプライヤーは絶対欲しい。百均の物でもなんでもいいので持ち込もう。

基本の釣り方

基本的には食み上げやナブラなど、水面にでた魚に対してミノーを投げて可能な限り早巻きを繰り返すことになる。サワラが居てルアーが合っていれば難しいテクニックは無くても食ってくる。

釣れないときは釣れている人のルアーに近い物に変えると効果的。水面に変化が見られないときはメタルバイブやブレードジグを沈めて探ることになる。表層からカウントを刻んでいき、広いレンジを探ってみよう。

ワンポイントアドバイス

深い所にサワラが固まってしまいキャスティングでは手も足も出ない場合もある。そうなるとジギングで狙うことになるので事前に船長に確認すると良い。レンタルタックルの相談にも乗ってくれるはずである。また、釣れるルアーのサイズなどは直前まで分からないことが多い。

こちらも船の釣果ブログや情報を持っている釣具店、船長への問い合わせなどで確認してからルアーを購入すると無駄な出費を控えることができる(人気のあるルアーが手に入らなくなる恐れはあるが)。

釣行の際の注意点

キャスティングは熱くなる釣りなので回りが見えなくなることも多い。しかも不安定な船の上で竿を振ることになるので投げる前に毎回周囲を確認する癖をつけておくこと。また、自分を守るためにも帽子とサングラスは装備したい。

予約が取れなかったり、凪が悪かったりと大変なことも多いが出会うまでが一度食べれば虜になることは間違いない。ぜひ挑戦してもらいたい。

<黒犬ちこり/TSURINEWSライター>