釣りが好きな気持ちにウソはつけない

様々な言い訳をして、釣りに出かける。1日の釣行の時もあれば、3~4時間の短時間の釣行もある。しかし、時間を捻出して釣行しても、釣果が伴わないことはよくある。

昔、釣りの帰りに最寄駅からの住まいまで、タクシーを利用したことがある。その時のドライバーさんが釣り好きで、ジャンルをきいてみると船釣りでマダイ釣行に良く行くとのこと。私は投げ釣り1本で、船釣りの経験がほとんどなかったので、船釣りでオデコ(釣果ゼロ)というのは無いと思っていた。「船釣りでも、オデコ(釣果ゼロ・関西で云うボーズ)ってあるんですか?」と、聞いてみたところ、「結構あるよ」との返事。

スポーツ誌等の釣果情報は、やはり目立った釣果があれば当然それを掲載する。それは正しい情報なのだが、やはりアングラーがその場その条件で工夫して釣っても貧果に終わるときもある。情報をキャッチして釣行しても、同じ釣果は期待しにくい。仮にそこが初めて行く場所で、釣果情報の半分くらいの釣果をいきなり出せたなら、そのアングラーは相当釣技に長けた方だと私は思う。

当然もっと少ない釣果のときもある。しかしそのために釣りという楽しみを放棄することは決してない。懲りない面々が我々アングラーである。「釣りが心底好き」その気持ちには嘘をつくことができないのである。

<牧野博/TSURINEWSライター>