チアゴ・サンタナ 写真:Getty Images

 清水エスパルスは今月13日、ブラジル人FWチアゴ・サンタナの浦和レッズ完全移籍が決まったと公式発表。同選手にかわるストライカーの確保が求められる中、ペルー1部ウニベルシタリオ・デポルテス所属のペルー代表FWアレックス・バレラが新加入選手だと一部で報じられている。

 昨年6月にパナソニックスタジアム吹田で開催された日本代表との国際親善試合で、ベンチ入りしたものの出番がなかったバレラ。同選手の去就については、ペルーの移籍市場に精通するグスタボ記者が今月12日に「バレラと日本のクラブは合意に達した。保有権を持つウニベルシタリオと数時間以内に最終合意に達するかどうか、様子を見る必要がある」と伝えると、ペルーの民間放送局『RPP』は「ウニベルシタリオ幹部はバレラの移籍を容認する予定」とリポート。ウニベルシタリオはJリーグクラブから提示された移籍金額に納得しているという。

 そんな中、ウニベルシタリオの情報を専門に扱う『De Las Gradas A La Cancha』は「バレラはすでに清水との契約を成立させている。清水は100万ドル(約1億4000万円)のオファーを提示した」とリポート。ただ日本時間13日17時時点で、『リベロ』紙をはじめペルー国内の大手メディアはバレラの移籍先クラブを報じていない。

 現在27歳のバレラは、身長183cmで左利きのストライカー。ペルー国内の複数クラブを渡り歩く中、2021年1月にウニベルシタリオへ移籍。2022年8月から約半年間サウジアラビア1部アル・ファトフSCでプレーしていたが、出場機会に恵まれずウニベルシタリオへ復帰。2023シーズンはリーグ戦28試合に出場し14ゴールをマーク。ペルー1部通算90試合の出場で46ゴールと、持ち前の決定力を発揮している。

 なお清水はJ1昇格を逃したこともあり、これまで大型補強を手掛けてきた大熊清取締役(ゼネラルマネージャー兼サッカー事業本部長)が昨年12月31日をもって退任。2023シーズン在籍の外国籍選手では、FWカルリーニョス・ジュニオ以外の全選手が退団。日本人選手でもDF鈴木義宜をはじめ10選手以上が移籍している。