雑誌「男の隠れ家」編集部が選んだいいもの。伝統が息づく和洋を問わない蝋燭
(画像=『男の隠れ家デジタル』より 引用)

■現代の生活にも明かりのある暮らしを

●小大黒屋(福井県)× 灯之香

雑誌「男の隠れ家」編集部が選んだいいもの。伝統が息づく和洋を問わない蝋燭
(画像=『男の隠れ家デジタル』より 引用)

まるで龍が蝋に巻き付いているような斬新なデザインが目を引く「灯之香 ピラー龍黒」。

越前和紙で流動的な柄を表現しており、蛇体の隙間からこぼれる光と練り込まれたアロマの香りが優雅に空間を演出する。蝋燭の歴史は古く、すでに古代エジプトや中国などではミツバチの蜜蝋が用いられており燭台なども発見されている。

一方、和ろうそくと呼ばれるものはハゼの実から搾り取った木蝋(もくろう)を溶かし、和紙などの芯にかけ回して成型したものである。

雑誌「男の隠れ家」編集部が選んだいいもの。伝統が息づく和洋を問わない蝋燭
(画像=和紙を棒に巻きつけて芯を作る。,『男の隠れ家デジタル』より 引用)

慶応年間(1865~1868)に木蝋製和ろうそくや灯明油の製造販売を始めたというのが福井県の小大黒屋である。

越前の古刹、曹洞宗大本山永平寺をはじめ全国寺院で使用される和ろうそくの技を受け継いでいる小大黒屋では、純度100%の純粋な木蝋を用いて木型で固める。

そして一本ずつ丁寧に削って成型し、1カ月から2カ月寝かせてようやく完成へと至る。油煙が少なく金箔仏壇を痛めにくいと評価も高く、正月や年忌法要など寺院での慶事用から一般的な仏壇用の和ろうそく、そのほかインテリアとしても人気の商品まで幅広く取り揃える。

雑誌「男の隠れ家」編集部が選んだいいもの。伝統が息づく和洋を問わない蝋燭
(画像=型に蝋を流し込んでいく作業。,『男の隠れ家デジタル』より 引用)

その一つがアロマ和ろうそく「灯之香」シリーズである。自然や植物をイメージさせる控えめな香り、伝統工芸品である越前和紙は華やかさだけではなく強度も兼ね備える。

「龍黒」「龍銀」「アンティークゴールド」などの種類があり、それぞれに趣が異なる。内側の蝋だけが溶けていくので、時間ごとに異なる表情が楽しめるのが「灯之香」の魅力だ。

香りは凛(フローラル系)、爽(森林系)、無香料の3種類。大中小のサイズがあり、大(直径100㎜×高さ150㎜)なら燃焼時間は約90時間である。

雑誌「男の隠れ家」編集部が選んだいいもの。伝統が息づく和洋を問わない蝋燭
(画像=蝋が固まったら木型から外す。ろうそくの大小だけでなく、種類によっても形が違うため、小大黒屋ではさまざまな木型を製作している。ただし木型の完成には2~3年の時間を要するという。,『男の隠れ家デジタル』より 引用)

浄土真宗や禅宗などを通じて慶事などの仏教文化が深く根ざしている福井県だが、近年大都市圏では仏壇がない家も増えている。

しかし、2011年の東日本大震災では、計画停電という状況下での予想外の需要に恵まれたそうだ。積極的な販売への葛藤もあったなかで小大黒屋がたどり着いたのが、実生活で灯りと香りの文化を継承し「新しい日常」を提案したいという「灯之香」である。

【商品概要】
製品名:灯之香ピラー龍黒(大)
価 格:1万1880円
サイズ:直径100×高さ150mm
燃焼時間:約90時間

小大黒屋
創業から150余年。現在は7代目が店を継ぎ、変わっていく社会に合わせて和ろうそくを作り続けている老舗だ。

福井県福井市順化2-15-9
TEL:0776-22-0986 

提供元・男の隠れ家デジタル

【関連記事】
【名車リスト85選】古いクルマってなぜこんなにも魅かれるのだろう?往年の名車とオーナーの物語|憧れのクラシックカースタイル
時を超えて美しい姿を留める「現存十二天守」の城を歩く。|それぞれに異なる城の魅力を徹底的に探ってみたい
かつて夢見た仕事に縛られない暮らし——働き方も暮らしも変われば海外移住も夢ではない
山城・古戦場・歴史道ベスト34|見ているだけで癒される歴史スポット
ひとり家呑みのススメ。~14人のひとり家呑み部屋~