ペルー代表FWアレックス・バレラは、ペルー1部ウニベルシタリオ・デポルテスからJリーグクラブへの移籍で合意に達した模様。同選手は昨年6月に行われた日本代表「森保ジャパン」との一戦でベンチ入りしたものの出番が無かっただけに、初めて日本でプレーすることになるという。
現在27歳のバレラは、身長183cmで左利きのストライカー。ペルー国内の複数クラブを渡り歩く中、2021年1月にウニベルシタリオへ移籍。加入1年目からリーグ戦ほぼ全試合スタメン出場で11ゴール7アシストと結果を残すと、2022年8月にサウジアラビア1部アル・ファトフSCへ完全移籍。ただサウジアラビアでは出場機会を得られず、わずか半年でウニベルシタリオへ復帰。2023シーズンはリーグ戦28試合の出場で14ゴールと、持ち前の決定力を発揮してシーズンを終えた。
またペルー代表では、コパ・アメリカ2021ブラジル戦でデビューすると、その後は14試合に出場。カタールW杯南米予選でも3試合に出場したが、チームは本大会への切符を掴めず。昨年6月には国際親善試合・韓国戦で途中出場した一方、パナソニックスタジアム吹田で行われた日本戦では90分間ベンチから戦況を見つめていた。
そんなバレラの去就について、ペルーの移籍市場に精通するグスタボ記者が今月12日に「バレラには、日本移籍という有力な選択肢がある。彼と日本のクラブは合意に達した。保有権を持つウニベルシタリオと数時間以内に最終合意に達するかどうか、様子を見る必要がある」とリポート。
ペルーの民間放送局『RPP』は「ウニベルシタリオ幹部はバレラの移籍を容認する予定だ」とした上で「バレラとウニベルシタリオの契約は今年12月までだ。クラブは（日本のクラブから）提示された移籍金額を踏まえて、経済的側面からバレラ売却のチャンスと考えている」と伝えている。
なおドイツ発の移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、バレラの市場価値は90万ユーロ（約1億4000万円）であるとのこと。ペルー紙『リベロ』は「海外移籍により、アル・ファトフSC在籍時のように市場価値が上昇する可能性がある」と綴っている。
