アメリカには西海岸から東海岸まで、また大都市から地方都市にいたるまで、素晴らしい体験ができる観光地が揃う。
今年注目すべきアメリカの観光地5箇所の概要と各都市内で開催されるイベントを、アメリカ合衆国の公式観光促進団体「ブランドUSA」が紹介する。
数多くのスポーツの中心地、カンザスシティ
「噴水の街」として知られるミズーリ州カンザスシティは、首都圏全域に200以上の噴水があり、数多くのスポーツの中心地でもある。
今年8月には、急成長しているスポーツのひとつであるピックルボールの第1回大会「ピックルコン」が開催されるほか、2026年には待望のFIFAワールドカップも開催される。
また、今年、全米女子サッカーリーグ・チーム「カンザスシティ・カレント」の本拠地として、CPKCスタジアムを開設する。同スタジアムは、女子プロスポーツチームのために建設された世界初のスタジアムとなる。
秋には世界最大のバーベキュー大会アメリカン・ロイヤルが開催され、600以上のチームが出場し、何万人もの観客とテイスターが集結する。
アメリカの創造性のるつぼ、サンタフェ
サングレ・デ・クリスト山脈を背にしたニューメキシコ州サンタフェは、癒しの地として名高く、スピリチュアルな天国である一方、変化に富んだ地形は世界中のアーティストを魅了してきた。
サンタフェには、ジョージア・オキーフ美術館や、没頭型のアート体験施設ニャオウルフがある。
また、8つのネイティブアメリカンの部族グループがあり、8月17日(土)から18日(日)に開催されるサンタフェ・インディアン・マーケットは、200以上の部族のアーティストが参加する世界最大級かつ最も権威のあるネイティブアメリカンのアート祭典だ。
真の芸術、文化、食の景観を堪能するなら、Art + Solウィンター・フェスティバルがお勧め。
野外美術館のようなアートの街、フィラデルフィア
アメリカ発祥の地であり、最初の世界遺産都市でもあるペンシルベニア州フィラデルフィアは、歴史に彩られながらも、現代的で活気に満ちた食とアートのシーンを兼ね備える。
ミシュラン・グリーンガイドでは、600以上の彫刻や彫像、4,400以上の屋外壁画があることで、「野外美術館」と称された。
今年後半には、彫刻家カルダー一族3世代がフィラデルフィアに与えた影響を称える美術館、カルダーガーデンズがオープンする予定だ。
また、グルメの街としても有名で、ストリートフード、マーケット、高級レストランからBYOレストランまで幅広く揃う。
アメリカで最も古く、最も大きい公設市場のひとつであるレディング・ターミナル・マーケットは、チーズステーキ、ホーギー、ソフトプレッツェル、ウォーターアイスで有名だが、ディニック・ロースト・ポークのローストポークサンドイッチもおすすめ。
甘党なら、バタースコッチからピーナッツバターまで、多様な味の焼き菓子を販売しているフィリー・テイスティケイクに寄りたい。