岩政大樹監督 写真:Getty Images

 2023シーズンまで鹿島アントラーズを率いていた岩政大樹氏が、ベトナム1部ハノイFCの指揮官に就任した模様。同クラブはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023/24シーズンで浦和レッズ相手に金星を挙げたことにより、日本でも知られている。

 現役時代に鹿島のJ1リーグ3連覇に貢献した岩政氏は、2018年10月に引退して以降、しばらくの間は解説者として活躍。2021年に上武大学サッカー部を率いると、2022シーズンに鹿島のトップチームコーチに就任。同シーズン途中でレネ・ヴァイラーの解任に伴い、監督に就任。およそ1年4か月にわたり古巣を率いたが、2023シーズンも無冠に終わると昨年12月に鹿島監督退任が正式決定していた。

 この鹿島前監督の去就について、ベトナムメディア『ベトナムネットグローバル』は今月11日に「ハノイFCは岩政氏と契約締結」とリポート。ハノイFCは2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージで2勝4敗も、ホーム開催の最終節では浦和相手に2-1で勝利していた。一方、ベトナム1部リーグ戦では8試合を戦って3勝1分4敗と8位に低迷。2023/24シーズン開幕からすでに3度監督交代を行うなど、チーム状況は思わしくない。

 またハノイFCの会長は地元紙『Lao Dong』のインタビューに応じた際、韓国や欧州の指導者の考えがチームのプレースタイルにマッチしなかった過去を踏まえて、日本人指導者の招へいに動いたことを明かしたという。

 なおベトナムでは、霜田正浩氏(現松本山雅FC監督)が2021年にサイゴンFCを1か月間率いていたほか、2014年5月からおよそ1年半にわたり三浦俊也氏が同国代表を指揮していた。