大学入学共通テストが1月13日(土)・14日(日)に実施されます。大学入学共通テストが1月13日(土)・14日(日)に実施されます。電車で試験会場に向かう受験生が痴漢などの被害にあったとしても「遅刻を恐れて通報しないだろう」という卑劣な投稿がSNS上でされているため、警察は警戒を強めています。

本記事は、警察庁や東京都交通局が紹介する、痴漢の被害にあった場合や、痴漢の現場に居合わせた時の対応策を紹介します。

被害に遭った場合

警察庁は、安全を確保するため、声を上げる・防犯アプリを活用する・ヘルプカードを見せるなど、何かしらの方法で、周りに助けを求めるよう呼びかけています。

安全を確保できたら、すぐに110番通報。被害に遭ってから時間が経っていても、警察へ通報または相談するようお願いしています。

また、警察庁は、警察以外の相談先として、内閣府男女共同参画局が関与する性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターも紹介しています。電話番号は「#8891」です。

痴漢を目撃したら……?

痴漢の被害を目撃した際の対応としては、傍観者とならずに「『大丈夫ですか?』などと被害者に声をかけてあげてください」と要請。東京都交通局によると、声をかけることで、加害者が周りに痴漢行為を気づかれたとわかり、その場で被害を止めることにもつながるということです。

また、車内にある非常通報ボタンを押すことで、乗務員、もしくは指令員と通話できるので、その場で報告することもできます。

もし声を出せない場合や、痴漢被害にあっているか確証が持てない場合、警視庁の防犯アプリ「Digi Police」を使って「ちかんされていませんか?」とスマートフォンで表示画面を見せることで被害者を助けることに役立てられるそうです。

同局は、列車が駅に到着したら、駅員に助けを求めたり、巡回中の警察官に通報したりすることもお願いしています。

見せるだけ! 「痴漢ヘルプカード」とは

京都府警察は、公式サイトで、スマートフォンの画面に表示させて周囲に助けを求めることができる画像「痴漢ヘルプカード」を提供しています。

ヘルプカードは、全部で3種類。痴漢の被害に遭っている際、周囲の人へ見せる「痴漢!ヘルプミーカード」、痴漢されているかもと思った時に、周囲の人へ見せる「痴漢?ヘルプミーカード」、痴漢を目撃した際、被害者へ見せる「痴漢ヘルプユーカード」があります。


京都府警察本部提供


京都府警察本部提供

ヘルプカードの画像は、下記のリンクからダウンロードできます。

「痴漢ヘルプカード」のダウンロードはこちら