事前に情報をチェック
紙媒体ならではの見やすさもあって、潮見表はなかなか見入ってしまうものがある。私は釣り場でネットを見ると気持ちが白けてしまうのでなるべくケータイは見ないことにしているが、もちろん事前に潮汐は頭に入れていく。夕マヅメからのライトゲームアングラーなので、日没と潮の上げ下げは必ずチェックする。しかし、紙媒体の潮見表でも、ネットの潮見表を見ても、わからない要素もある。それはもちろん、当日の気象だ。
天気の一週間予報は、現代でもよーく外れることがある。かつての都知事の息子の気象予報士が「そんなのわかるわけないよお~」と嘆いていたが、実際そういうものなんだろう。人の観測力など自然の前ではたかが知れている。私はとにかく風速を気にするアングラーだが、「二日前まではほとんどわからない」と肝に銘じて、こまめにチェックする。
当日の天気だけは……こと釣りにおいては、何を見ても信頼できないものがある。
ノットの解説なども載っている!
最後の方まで紙媒体の潮見表を見ていると、ノットの解説も載っているから面白い。
図説で、さすがにわかりやすい。まあ……ノットに関しては現在の動画での解説が圧勝すると思うが、昔は基本的にこういうふうに学んだはずなのだ。それに、もちろん直で人に教わるとか。私も昔、友人のおじさんに教わった。思い出補正とか関係なく、実績からしてもそのノットが今でも最強だと思っている。
もちろんネットでも情報入手できるけど
むろん情報にたどりつくまでのスピード感ではネットが圧勝する。しかし、そうやって効率の側につくほど、釣りは面白くなくなってしまう。
どんな釣り物でも、ある程度からは自分で釣り方を作ることが面白いように、そもそも釣りはアナログで、自動で何か釣れてしまうわけじゃないし、そんなのはつまらない。だから今でも紙媒体の潮見表はまだまだ面白い。
<井上海生/TSURINEWSライター>