ヴィッセル神戸は昨年にMFアンドレス・イニエスタやMFセルジ・サンペールを放出したほか、今月はじめにはMFフアン・マタの退団を公式発表。スペイン人選手が相次いでチームを離れる中、スペイン語通訳のフェラン・サンティさんもクラブやファン・サポーターに別れを告げている。
神戸は2018年夏のイニエスタ獲得をきっかけに“バルサ化”を加速。ダビド・ビジャやボージャン・クルキッチをはじめ、欧州でも名を馳せた大物選手を次々と獲得してきた。しかし昨年夏の吉田孝行監督就任を境に、徐々に状況が変化。ハードワークを厭わない選手を積極起用する指揮官の方針のもと、イニエスタとサンペールは出場機会を求めて移籍した。
また昨年9月には、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドでプレーした実績を持つマタが加入も、2023シーズンの公式戦で出場時間わずか10分。吉田監督の戦術にフィットすることなく、わずか4カ月で退団している。
そんな中、サンティさんは11日にX(旧ツイッター)を更新。「今シーズンでヴィッセル神戸を離れます。夢にも想像できなかった最高の経験をさせてもらいました。この経験を糧に、今後はバルセロナに移住して、新たな挑戦に挑みます。その辺はまた報告したいと思います。ひとまず、ヴィッセル神戸に関わるすべての皆さん、本当にありがとうございました!!」とファン・サポーターにメッセージを送っている。
広島出身のサンティさんはフリーランス通訳・翻訳家として働き始める前、広島大学教育学部、神戸大学国際文化学研究科に通っていたほか、複数の事業を手掛けていた。両親の母国スペインにおける成功を、多くのファン・サポーターが願っている。