鈴木彩艶(浦和レッズ在籍時) 写真:Getty Images

 浦和レッズからベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)へ期限付き移籍中のGK鈴木彩艶は、AFCアジアカップの日本代表メンバーに選出。大舞台での活躍が期待される中、浦和OBの槙野智章氏が鈴木のストイックな一面を語った。

 鈴木はパリ五輪世代の代表選手としてさらなる成長が期待されたものの、浦和でGK西川周作からレギュラーを奪えず。昨年夏にマンチェスター・ユナイテッドからオファーが届く中、出場機会を求めてSTVVへ移籍した。

 そのSTVVでは、GKシュミット・ダニエルから正守護神の座を奪うと、今季ここまでベルギー1部リーグ16試合の出場で26失点。欧州でコンスタントにプレーしていることが高く評価され、昨年10月以降はパリ五輪世代ではなくA代表に招集されている。

 そんな鈴木のアジアカップ招集は、スポーツ動画配信サービス『DAZN』制作の「AFCアジアカップ直前座談会」でも話題に。槙野氏は浦和時代の元チームメイトという立場で、鈴木の凄さについて以下のようなコメントを残している。

 「西川周作という凄い人がいるけど、『なぜ彼が試合に出ていないの?』と。サブメンバーでA代表に招集されるなんて、今までそんなことありました?」

 「彼は1日24時間のほとんどを、サッカーが上手くなるために費やす。午前練習が終わった後、(午後から)チームの練習が無くても絶対に2部練習をする。ゴールキーパーコーチを呼んでトレーニングしている。練習が終わった後は『絶対に海外行くんだ』と言って英会話やったり、パーソナルジムに行く。食事も栄養士をつけて良いもの食べて、身体を大きくする」

 なお槙野氏は、鈴木の真面目かつ謙虚な人柄にも言及。自身が犬を飼っていることを明かした上で「彼は先輩の飼っている犬に対して、『さん』を付けて呼ぶんですよ」と、語っている。