山根視来 写真:Getty Images

 川崎フロンターレは今月、日本代表DF山根視来とDF登里享平の退団を公式発表。サイドバックの補強が急務となる中、オランダ1部NECナイメヘン所属DFファン・ウェルメスケルケン・際を獲得する可能性が、現地で噂されている。

 現在29歳のウェルメスケルケンは、オランダと日本の二重国籍を有するサイドバックであり、ヴァンフォーレ甲府の下部組織出身。高校卒業と同時に欧州へ渡り、オランダのドルトレヒトでプロキャリアをスタート。PECズヴォレやSCカンブール・レーワルデンでプレーした後、2023年5月末にカンブールを契約満了により退団。しばらく無所属状態だったが、同年10月末に入団テストを経てナイメヘンへ加入している。

 そのナイメヘンでFW小川航基やMF佐野航大とチームメイトになったウェルメスケルケンは、今季ここまで公式戦4試合に出場。両サイドバックや左ウイングなど複数ポジションで起用されている。

 そんな中、オランダの移籍情報を専門に扱う『TransfersNieuwsNL』は今月9日に「ウェルメスケルケンはNECを去る可能性が高い。彼は川崎移籍間近だ。移籍金ゼロでの契約である」と、NEC加入から3か月足らずで所属クラブを変える可能性を伝えたのだ。

 川崎の守備陣では、山根がDF吉田麻也所属のMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)ロサンゼルス・ギャラクシーへ完全移籍したほか、在籍15年の登里がセレッソ大阪へ完全移籍。ヴァンフォーレ甲府から日本代表DF三浦颯太を獲得したほか、2023シーズン限りで名古屋グランパスを契約満了により退団していたDF丸山祐市も迎え入れている。ユーティリティ性に富んだウェルメスケルケンが加入するとなれば、登里と山根退団によるサイドバックの穴を埋める存在になりそうだ。