10日の東京株式市場で、日経平均株価の終値が前日比678円54銭高の3万4441円72銭と大幅に続伸し、1990年2月以来約34年ぶりの水準になった。企業の業績拡大への期待感などを背景に幅広い業種で買いが入り、バブル崩壊による株価急落後の高値を連日で更新した。

 9日の米国市場で、人工知能(AI)関連銘柄の代表格に挙がるエヌビディアの株価が最高値を付け、東京市場でも半導体や電子部品関連銘柄が朝から買いを集めて日経平均を押し上げた。為替相場が円安に振れていたことも輸出関連業種を中心に日本株の下支え要因として意識された。節目の3万4000円を超えたことで株式先物の買いが勢いづき、上げ幅は一時700円を上回った。 

 為替の円安を背景に、電気機器など輸出関連株の上昇率が相対的に大きくなった。不動産や小売りなど内需業種も総じて堅調だった。

 10日は中国などアジアの主要市場の株価が軟調に推移しており、東京市場の強さが際立った。市場では「資本効率やガバナンス(企業統治)改革への期待から、海外投資家による日本株買いが再び強まっている可能性がある」(大手証券)との指摘があった。
(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/01/10-16:20)

提供元・Business Journal

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