井手口陽介 写真:Getty Images

 スコットランド1部セルティックからアビスパ福岡へ期限付き移籍していた元日本代表MF井手口陽介は、ヴィッセル神戸への完全移籍が今月9日に正式決定。2021年夏に神戸からセルティックへ完全移籍したFW古橋亨梧が主力選手として活躍しているだけに、現地では神戸を揶揄するような声が一部から上がっている。

 井手口は2021年12月にガンバ大阪からセルティックへ完全移籍も、度重なる負傷離脱もあり出場機会を得られず。2022/23シーズンにアンジェ・ポステコグルー前監督のもとで構想外となり、昨年2月に1年レンタルにより福岡へ加入。今年3月に再び長期離脱を余儀なくされたが、6月の復帰後はリーグ戦ほぼ全試合で先発出場。YBCルヴァンカップ優勝に大きく貢献したほか、Jリーグ優秀選手賞を受賞した。

 日本で完全復活を遂げた井手口には福岡残留の可能性もあったとのこと。ただ一部報道によると、神戸がセルティックに移籍金100万ユーロ(約1億5000万円)を支払うという条件で、福岡との争奪戦を制したとみられる。

 その神戸は2021年、当時絶対的ストライカーとして活躍していた古橋をセルティックへ完全移籍により放出。移籍金は450万ポンド(約6億8000万円)と現地で報じられる中、同選手は海外挑戦1年目からゴールを量産し、今季もリーグ戦でコンスタントにスタメン出場。現地のファン・サポーターから絶大な支持を得ている。

 古橋と井手口のセルティック加入後のキャリアが対照的であるだけに、セルティックの井手口退団発表をアナウンスする公式X(旧ツイッター)の投稿には、イギリス在住とみられるファンから「神戸はセルティックに古橋を与え、セルティックは神戸にク○(放送禁止用語)を返した。フットボールは不公平だ」と反応。

 井手口を酷評するとともに、神戸を見下すかのような投稿内容は日本のSNSユーザーの間でも話題になっており、「井手口のセルティックでのパフォーマンス踏まえるとまっとうな評価だが…」「セルティックは良い選手を安価で貸し出してほしい」といった声が沸き起こっている。