日本代表FW上田綺世は、オランダ1部フェイエノールトで出場機会が限定。ネット上では一時、浦和レッズ移籍の憶測が飛び交っていたが、オランダ国内ではフェイエノールト残留の可能性が報じられている。
上田は昨年夏にサークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍。しかしメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスが絶対的ストライカーとして活躍する中、今季ここまでオランダ1部リーグ戦でのスタメン出場はゼロ。昨年12月20日に行われたKNVBカップ(オランダ国内カップ戦)ユトレヒト戦でも結果を残せず、試合後には現地のファン・サポーターからの批判が相次いでいた。
一方、ヒメネスは今季のリーグ戦16試合の出場で18ゴール4アシストと驚異的な成績を残していることもあり、ビッグクラブからの関心報道が絶えない。昨年11月にはレアル・マドリード、バルセロナ移籍の可能性が取りざたされたほか、昨年末には英紙『ガーディアン』がトッテナム、チェルシー、アーセナル、フラムとプレミアリーグ4クラブを移籍先候補に挙げていた。
それだけにフェイエノールトのアルネ・スロット監督は今月、オランダメディア『Voetbal』のインタビューで「今の状況を見ると、開幕時よりもチーム全体のクオリティーははるかに良い。投資も行われている。長期的に見れば、非常に快適だ。ヒメネスが去れば、上田はオランダ1部リーグで大きな進歩を遂げるはずだと、私は確信している」とコメント。上田に支払った移籍金1000万ユーロ(約15億円)は先行投資との認識を示すとともに、日本代表FWの今後に期待を寄せている。
なおX(旧ツイッター)では、今月9日に「上田綺世」がトレンド入り。浦和OBである李忠成氏が那須大亮氏とインスタライブで対談中に「日本人選手で浦和レッズに凄い選手が来る。すごい律儀。あいつは本当に凄い。J1がどよめく選手が浦和レッズに入るっていうね」と、浦和の大物選手獲得を予告すると、フェイエノールトが浦和と戦略的パートナーシップの覚書を結んでいることもあり、候補のひとりとして上田の名前が挙がっていた。