荻原拓也 写真:Getty Images

 昨年夏に北海道コンサドーレ札幌からMF金子拓郎を買い取りオプション付きの期限付き移籍により獲得したクロアチア1部ディナモ・ザグレブ。今月はじめに浦和レッズからDF荻原拓也を獲得したと報じられているが、今月9日時点で公式発表がない理由を現地メディアが報じている。

 荻原の去就を巡っては、昨年末にディナモ・ザグレブとの交渉が報じられると、クロアチア紙『Sportske novosti』は今月2日に「彼は買い取りオプション付きの半年レンタルで、ディナモ・ザグレブと合意。金子と一緒にクロアチアへ向かう予定」とリポート。そして6日には「荻原は4日、買い取りオプション付きの1年レンタルでディナモ・ザグレブとサインを交わした」と契約合意を報じている。

 また荻原の移籍に関する取引内容について「レンタル料20万ユーロ(約3200万円)、買い取りオプションは50万ユーロ(約7900万円)に設定」と伝えていた。

 その『Sportske novosti』は9日、荻原の状態について「彼はクロアチアに向かう際に発熱した。金子と同じく、全体練習には参加していない」と伝えている。その荻原のレンタル移籍期間終了は2025年1月の見込みだが、同紙によると日本サッカー協会(JFA)が2025年1月の移籍期間を正式設定していないことが、選手登録できない原因になっているとのこと。ただこの問題が解消される場合、早ければ10日にもディナモ・ザグレブ加入が正式決定するという。

 なお『Sportske novosti』は9日になって、ディナモ・ザグレブが浦和に支払う金額について「レンタル料15万ユーロ(約2400万円)、買い取りオプションは55万ユーロ(約8700万円)に設定」と伝えている。

 浦和の下部組織出身である荻原は、2017年11月にトップチーム昇格を果たした後、アルビレックス新潟や京都サンガへ期限付き移籍。昨年に浦和へ復帰すると、2023シーズンのJ1リーグで15試合にスタメン出場。AFCチャンピオンズリーグ2023/24シーズンのグループステージ全6試合で先発出場したほか、FIFAクラブワールドカップでも全3試合で途中出場していた。