元スペイン代表MFフアン・マタは、2023シーズン限りでヴィッセル神戸を契約満了により退団。日本代表MF久保建英擁するレアル・ソシエダなどラ・リーガ(スペイン1部)複数クラブが新天地候補に浮上する中、ここにきて中東移籍の可能性が報じられている。
マタの去就を巡っては、スペインメディア『fichajes』が7日に「マタの代理人は、ソシエダ、セビージャ、バレンシアに連絡をとった。選手本人はしばらくの間、現役引退を検討していたが、引退前にスペインでプレーしたいと思っている」とし、選手サイドが減俸を受け入れる必要性も伝えていた。
するとスペインメディア『El Gol Digital』は8日、下部組織時代以来となるスペイン2部オビエド復帰の可能性を報道。これによると、同クラブが過去に2度マタの獲得を試みていたが、高額年俸やクラブの財政状況がネックとなり、実現には至らなかったという。それでもクラブ幹部はマタの獲得を諦めておらず、すでに代理人に接触したという。
しかし『El Gol Digital』はオビエド復帰の可能性とともに「マタのもとには、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)やサウジアラビアからオファーが届いている」とリポート。オファーを提示したクラブ名や条件等には触れていないが、高額年俸や好待遇を求めて、再び欧州以外に新天地を求める可能性も考えられる。
マタはバレンシア、チェルシーなど欧州複数クラブでプレーしたほか、マンチェスター・ユナイテッド時代には元日本代表MF香川真司(現セレッソ大阪)とチームメイトに。2022/23シーズン終了後にトルコ1部ガラタサライを契約満了により退団した後はしばらくフリーの身だったが、昨年9月に神戸へ加入した。
元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタにかわるスター選手として注目を集めたマタだったが、ハードワークを重視する吉田孝行監督の方針もあり、9月16日のサンフレッチェ広島戦でデビューして以降、公式戦での出番はなし。出場時間わずか10分で、今月6日に神戸退団が正式決定している。