ここ数年の我慢を吹き飛ばすように、世界各地への渡航や交流が活発化しそうな2024年。

世界最大の旅行プラットフォーム(1)「Tripadvisor(トリップアドバイザー)」が、実際に世界を歩いた旅人の評価に基づいた「2024 トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト 観光地」(2)を発表した。東京が複数カテゴリーにランクインするなど存在感を示した。

トリップアドバイザーに寄せられた生の声でランキング

「2024 トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト 観光地」は、トリップアドバイザーに投稿された口コミや評価に基づいて選定されたランキングだ。さまざまな観光地を訪れた世界の旅行者の生の声がリアルに反映されている。

今年は「人気の観光地」「注目の観光地」「文化体験ができる観光地」「自然を満喫できる観光地」「グルメを堪能できる観光地」に加え、新たに「ハネムーンにおすすめの観光地」と「サステナブルな観光地」を含んだ全7部門。

前年と比較して旅行者からの関心を特に集めた「注目の観光地」世界1位には、日本の東京が選ばれた。

続いてソウル(韓国)、ハロン湾(ベトナム)、パラワン(フィリピン)、サパ(ベトナム)、ボゴタ(コロンビア)、パタヤ(タイ)、アラフエラ(コスタリカ)、プノンペン(カンボジア)、クアラルンプール(マレーシア)とアジアの観光地が数多くランクイン。

トリップアドバイザーで編集責任者を務めるSarah Firshein(サラ・ファーシャイン)氏は、「パンデミックが明け、観光に関する規制が緩和されたことからアジアへの関心が回復している様子も注目の観光地リストから読み取ることができ、旅行者たちの積極的に外に出て探索をしたいという気持ちが表れた結果となりました」とコメントする。

一方、定番と言える「人気の観光地」ランキングはアラブ首長国連邦のドバイが3年連続で世界1位。2位以下にはバリ島(インドネシア)、ロンドン(イギリス)、ハノイ(ベトナム)、ローマ(イタリア)、パリ(フランス)、カンクン(メキシコ)、マラケシュ(モロッコ)、クレタ(ギリシャ)、ホイアン(ベトナム)と続く。

同氏は総括して「ドバイや東京、パリ、マラケシュなどの観光地がランクインしていることから、旅行者は芸術や文化において活気に満ちている場所や、トップレベルのレストラン、多くのアトラクションや体験を提供してくれる目的地に惹かれていることが分かります」と述べる。

注目を集めるアジアの中で、特に人気の観光地にはバリ島(インドネシア)、ハノイ(ベトナム)、ホイアン(ベトナム)、ニューデリー(インド)、バンコク(タイ)などが挙がった。

「文化体験ができる観光地」としては、キューバやクスコ(ペルー)といった中南米や、アグラ(インド)、フェズ(モロッコ)、アテネ(ギリシャ)などが挙がり、第10位には東京もランクインした。

「グルメを堪能できる観光地」には25のエリアが選ばれたが、上位5か所にハノイ(ベトナム)、ローマ(イタリア)、クレタ(ギリシャ)、クスコ(ペルー)、フィレンツェ(イタリア)が挙がる。日本からは京都が第22位にランクインした。

「サステナブルな観光地」には北欧の国々がランクイン。コペンハーゲン(デンマーク)を筆頭に、ストックホルム(スウェーデン)、ボルドー(フランス)、ヘルシンキ(フィンランド)、シンガポールなどが挙がる。

すべてのランキングは、トリップアドバイザーの公式サイトから確認できる。上記に続く順位や、「自然を満喫できる観光地」などの別カテゴリーも閲覧できるので、予想通りと思った人も、お気に入りの都市がランクインしていなかった人も、きっと興味が尽きないだろう。

(SAYA)

1 出典:SimilarWeb, unique users de-duplicated monthly, September 2023
2 2022年10月1日(土)から2023年9月30日(土)までの12ヵ月間に世界中の旅行者がトリップアドバイザーに投稿した口コミや評価の質と量に基づく