鈴木彩艶 写真:Getty Images

 浦和レッズからシント=トロイデンVV(STVV)へ期限付き移籍中のAFCアジアカップ日本代表GK鈴木彩艶に、ステップアップ移籍の可能性が浮上。昨年末にSTVVからKAAヘントへ移籍したGKシュミット・ダニエルも、鈴木のプレミアリーグ移籍を予想している。

 鈴木はパリ五輪世代の代表選手としてさらなる成長が期待されたものの、浦和でGK西川周作からレギュラーを奪えず。昨年夏にマンチェスター・ユナイテッドからオファーが届いたものの、GKアンドレ・オナナのバックアッパーになる可能性が高いこともあり、出場機会を求めてSTVVへ移籍していた。

 そのSTVVではシュミットから正守護神の座を奪うと、今季ここまでベルギー1部リーグ16試合の出場で26失点。クリーンシート3度達成と、海外挑戦1年目でまずまずの成績を残している。

 アジアカップの日本代表メンバーに名を連ねた鈴木。しばらく代表から遠ざかっているシュミットは今月、ベルギー紙『Het Belang van Limburg』のインタビューに応じた際、元チームメイトの鈴木について「彼は計り知れない可能性を秘めたGKです。まだ若いけど、すでにかなり優秀な選手ですよ。いつか間違いなく日本代表ナンバーワンになり、プレミアリーグで注目を集める存在になると思いますよ」と太鼓判を押す。

 またベルギーメディア『Voetbal』は、シュミットのコメントや鈴木にかつてマンチェスターU移籍の可能性があったことを伝えた上で、「遠藤航(リバプール)、冨安健洋(アーセナル)、鎌田大地(ラツィオ)など、STVV経由で非常に素晴らしい道を進んでいる選手が何人もいる。鈴木も同様の道を歩む可能性がある」とリポート。

 「鈴木がわずか1年でSTVVを離れる可能性は十分にある。彼にはすでにベルギー国外クラブから関心を寄せられている」と、ステップアップ移籍に可能性もあわせて伝えた。