ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧は、AFCアジアカップに臨む日本代表メンバーから落選。DF板倉滉擁するボルシアMGなどブンデスリーガ(ドイツ1部)複数クラブからの関心が報じられているが、ボルシアMGが田中獲得に乗り出す場合の問題点を現地メディアが指摘している。
デュッセルドルフと2025年6月まで契約を残している田中の去就を巡っては、ドイツ誌『ビルト』が今月4日、田中の移籍先候補について「DF伊藤洋輝所属のVfBシュツットガルトやMF長谷部誠擁するアイントラハト・フランクフルトからの関心が噂されている」とリポート。
するとドイツメディア『フースバル』は5日に「田中は遅かれ早かれブンデスリーガ(ドイツ1部)でプレーする可能性がある」とした上で、VfBシュツットガルト、ボルシアMG、MF堂安律擁するSCフライブルクからの関心を報道。
同選手の移籍金については「価格は300万~350万ユーロ(約4億7000万円~5億5000万円)になるはずだが、シュツットガルトにとっては高額だ。ただ250万ユーロ~300万ユーロ(約3億9000万円~4億7000万円)で今冬移籍の可能性はある」としており、英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版も「適切なオファーがあれば、デュッセルドルフがこの冬に田中を放出する可能性がないわけではない」と報じている。
ただ一方で『フースバル』は8日に「ボルシアMGは田中獲得への行動を起こすことができない」という見出しのもと、同クラブの抱える問題点を特集。これによると、ボルシアMGはセントラルミッドフィルダーを今年1月の補強ポイントに掲げており、すでに田中を獲得候補にリストアップしているとのこと。しかし同メディアは「ウィンターブレイク中に売上げがなければ、ボルシアMGは手詰まり状態だ」として、現有戦力の放出による移籍金収入確保が必要との見方を示した。
なおボルシアMG所属選手では、板倉にトッテナム・ホットスパーやリバプールが関心を寄せている模様。欧州の移籍市場に精通しているファブリツィオ・ロマーノ氏は「板倉は複数のトップクラブから監視されている日本人センターバックだ。リバプールは複数回スカウトを送っている。セルティック時代に板倉の獲得を望んでいたアンジェ・ポステコグルー監督率いるトッテナムも監視している」と伝えていた。