フアン・マタ 写真:Getty Images

 元スペイン代表MFフアン・マタは、2023シーズン限りでヴィッセル神戸を契約満了により退団。日本代表MF久保建英擁するレアル・ソシエダなどラ・リーガ(スペイン1部)複数クラブが新天地候補だと報じられる中、本人が現役引退の可能性を否定した。

 マタの去就を巡っては、スペインメディア『fichajes』が7日に「マタの代理人は、ソシエダ、セビージャ、バレンシアに連絡をとった。選手本人はしばらくの間、現役引退を検討していたが、引退前にスペインでプレーしたいと思っている」と伝えていた。

 するとマタ本人は9日にインスタグラムを更新。神戸のJ1優勝セレモニーにおける自身の姿をアップした上で、ファン・サポーターにむけて以下のようなメッセージを残している。

 「チームメイトとヴィッセル神戸に属するすべての人々に感謝したいです。一緒に過ごしたこの数ヶ月は、自分にとってとても特別なものでした。たくさんの素晴らしい時間を過ごしましたが、最後に、クラブにとって初めてのリーグ優勝で締めくくることができたのが何よりも嬉しかったです。ファミリーの一員として、歴史に刻まられる重要な瞬間に参加できて本当に幸せです!そして、これからも皆さんに最高の幸運をお祈りしています!」

 「そして、サポーターの皆さんにも心から感謝しています。日本で過ごした時間の中で、皆さんから受けた愛情とリスペクトは、自分にとって特に特別な思い出です。日本の素晴らしい人々、そして素晴らしい文化からたくさんのことを学びました」

 その上で本人は「これからは次の場所で、変わらずフットボールを楽しんで行こうと思っています」と、現役続行を明言。海外のサッカーファンからは「マンチェスター・ユナイテッドで待っているよ!」「ガラタサライに戻って来て!」といったメッセージが寄せられている。

 マタはバレンシア、チェルシーなど欧州複数クラブでプレーしたほか、マンチェスター・ユナイテッド時代には元日本代表MF香川真司(現セレッソ大阪)とチームメイトに。2022/23シーズン終了後にトルコ1部ガラタサライを契約満了により退団した後はしばらくフリーの身だったが、昨年9月に神戸へ加入した。

 元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタにかわるスター選手として注目を集めたマタだったが、ハードワークを重視する吉田孝行監督の方針もあり、9月16日のサンフレッチェ広島戦でデビューして以降、公式戦での出番はなし。出場時間わずか10分で、今月6日に神戸退団が正式決定している。