かつてベガルタ仙台でプレーしていたポーランド人GKヤクブ・スウォビィクは、2023シーズン限りでFC東京を契約満了により退団。ポーランド1部ヴィジェフ・ウッチ移籍の可能性が報じられているが、ヴィジェフのトップターゲットではないという。
スウォビィクは2019年7月、日本代表GKシュミット・ダニエルの後釜として仙台へ加入。2年半にわたり仙台でプレーすると、同クラブのJ2降格もあり、2021年12月にFC東京へ完全移籍。2023シーズン途中までJ1リーグほぼ全試合スタメン出場も、ピーター・クラモフスキー監督就任後は出場機会が減少。GK野澤大志ブランドンに正守護神の座を譲ると、シーズン終了後にチームを離れた。
日本で4年半にわたりプレーしたスウォビィクだが、ポーランドメディア『Weszlo.com』によると、ヴィジェフがMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)移籍がほぼ確実であるスロバキア代表GKヘンリヒ・ラバスの後釜として、スウォビィクの獲得に向かっているとのこと。
同メディアはJリーグにおけるスウォビィクの実績を紹介すると、「彼はポーランドのシロンスク・ヴロツワフから日本へ25万ユーロ(当時約3000万円)で渡った」と、仙台の支払った移籍金額も伝えている。
一方でポーランドメディア『Sport.interia』によると、ヴィジェフはラバスの後釜として、当初はブルガリア1部ロコモティフ・プロブディフに所属するGKディノ・ホルカスの獲得に向かっていたとのこと。しかし移籍金が高額であることを理由にホルカスの獲得を断念。代替選手としてスウォビィクの獲得に乗り出したという。
ヴィジェフはポーランド1部リーグを4度制した古豪。2014/15シーズン以降は2部以下のリーグで昇降格を繰り返していたが、2021/22シーズンの2部リーグを2位で終えて1部復帰。2023/24シーズンはここまで19試合を戦い6勝4分9敗。2部降格圏の16位コロナ・キェルツェから勝ち点4差の12位と、残留争いを強いられている。