浦和レッズのゴール裏 写真:Getty Images

 ヴォイテク・マコウスキは、マチェイ・スコルジャ監督の右腕として浦和レッズを支えていた。2023シーズン限りで浦和を退団したポーランド人指導者が、同クラブのファン・サポーターに言及している。

 マコウスキ氏はスコルジャ監督のもと、2021/22シーズンにポーランド1部レフ・ポズナンのコーチを担当。シーズン終了後の2022年6月に同クラブを退団し、9月からポーランド2部ビェルスコ=ビャワのアシスタントコーチを務めていたが、2022/23シーズンなかばで浦和入り。再びスコルジャ監督の右腕としてチームを支えていたが、2023シーズン終了後に指揮官とともに浦和を離れた。

 その浦和は、昨年5月にAFCチャンピオンズリーグを制覇。4月末の決勝1stレグでチーム一行がサウジアラビアに向かう際には、サポーターからの強烈な後押しがあったことが話題になった。

 浦和のタイトル獲得に大きく貢献したマコウスキ氏は今月はじめ、ポーランドの公共放送局『ポーランド・テレビ』のインタビューに応じた際、「浦和のファン・サポーターは日本一のフーリガンだと言われていると聞いたことがある。(彼らの暴挙を)経験したことがあるか」と問われると、以下のようなコメントを残している。

 「私は彼らをフーリガンとは呼びません。ただ、日本にやって来る前から、浦和のファン・サポーターが日本で最も熱狂的だということは知っていた。彼らの応援は素晴らしかったよ。毎試合応援するだけでなく、素晴らしい光景を作り出してくれたんだ。スタンドにはたくさんの旗があったね!」

 「私自身、ファン・サポーターと日常的にあまり接することはなかったけど、私が浦和へ行くことをポドベスキッツィが投稿した時に、彼らと一致団結すると確信したんだ。それからファンは信じられないほどの働きかけをしてくれたね」

 またスコルジャ監督がファン・サポーターから絶大な支持を得たことについては「AFCチャンピオンズリーグ優勝と、J1リーグでも例年より比較的良い成績で終えたことにより、スコルジャ監督に対する人気が高まったんだ。シーズン終了まで残り3試合の時点でJ1優勝の可能性が残っていたことが、ファン・サポーターにとってはとても大事だったんだ。スコルジャは高く評価され、尊敬される指揮官として浦和を去った」と語っている。