日本では特殊な例
「やおきん」の成功について、鈴木氏は「日本では特殊な例」と指摘する。
「主力商品の価格が10円台という会社は日本ではほとんどありません。国内で類似するのはチロルチョコ(1個23円、チロルチョコ株式会社が販売)くらいでしょう。しかし、海外だとインドやブラジルなどで、低所得者層向けにシャンプー1回分を10円程度で販売するといったビジネスで成功しているケースがあります。そうしたビジネスでは、先に価格を決定し、その範囲でどうすれば利益が出るのかを逆算します。『やおきん』の商品展開や戦略は、そうした海外のビジネスモデルと近い。うまい棒が10円のころから12円に値上げした現在まで、『やおきん』は利益を確保するためのコスト管理がしっかりできているからこそ、高い年商を維持できているのでしょう。『やおきん』の成功の秘訣は、そこが一番のポイントだと考えられます」(同)
(文=佐藤勇馬、協力=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役)
提供元・Business Journal
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